FC2ブログ


 このところウェブで、那覇、首里あたりのむかしの庶民生活やまちづくりの状況などについて読み漁っています。
 那覇の埋め立てされる前の海岸線に存在したランドマークや地名とか、辻原墓地にあったバクチャヤーと呼ばれていたガマの状況とか、泊・前島あたりの兼久といわれる汀線の開発経過とか、首里と那覇を結んでいた真嘉比道という古道を現在の地図上に照らしてみるとか、現在の美栄橋駅のすぐそばに位置する七つ墓にまつわる伝承を探るとか――。
 ・・・う~む、おれはいったい何をしようとしているのだろうか。(笑)

 そんなときに、つい先ごろに買ったこの本はなかなかに役立ちました。
 漢字にはすべてふりがなが付されているという万人向けの本なので、記載内容がおおざっぱすぎるきらいがないわけではありませんが、その分肝心な部分をきちんとつかめるという利点があったので重宝しました。

 紹介されているのは、「我如古の化け猫」、「伊江島ハンドー小」、「歌うしゃれこうべ」、「久嘉喜鮫殿とキジムナー」、「無鼻の断崖」、「真嘉比道の逆立ち幽霊」、「大和の幽霊船」、「十貫瀬の七つ墓」、「牡馬のたたり」、「美女に化けた豚」、「耳切り坊主」、「識名坂の遺念火」、「龕(がん)の精」、「真玉橋の人柱」、「宿屋の猫」、「鬼嫁のはなし」、「宮古島のガマク婆」、「妻の霊魂」、「石垣島の崎枝鬼」の全19話。
 何度か耳にしているものがいくつかありますが、中には初めて聞く話もチラホラ。ほほう、ってな感じです。

 ウトゥルサムンヌ、ミーブサムン。
 怖いものほど好奇心をそそられてかえって見たくなってしまうという、人としての心情を表したウチナーグチです。
 つい数十年前までは、人々は自然を畏怖し、神を信じ、行いが悪ければ祖先や神たちの怒りを買うものと考え、神たちへの信仰を心中で唱えながら誠実に生きてきました。
 そういうものが失われていく中で、今の世の中というものは幽霊や妖怪たちにとってはさぞ住みづらいものなってしまっているのでしょうね。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://kakateyapo.blog68.fc2.com/tb.php/989-e81f1c5d