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2008.03.17
沖縄の市場〈マチグヮー〉文化誌 〜小松かおり

最近は牧志の公設市場にはあまり行かなくなったけど、沖縄に通い始めた観光客などにとっては、やはりココはアジアンなオキナワを実感として感じ取れるところとしてぜひ行ってみたいところ。
ズラリと並んだ熱帯系の色とりどりの魚や、大量の肉類、そして2階の混沌とした食堂街の様子などには圧倒されます。
しかし、このごろの市場本通りや平和通り界隈は、すっかり観光客に席巻されてしまったようで、国際通り同様観光みやげの店ばかりが目立つようになってしまったのは少々残念。
沖縄でも車で行ける郊外のスーパーなどが幅を利かせてきており、公設市場よ、オマエもか!といった様相ですね。
そんな牧志の公設市場をめぐってフィールドワークを行ったのが、著者の小松かおり氏。
「第一公設市場には独特の匂いがある」と語る氏は、1989年に初めてこの市場内の「丸昌ミート」で40日間にわたって押しかけ助手をして以来市場の観察を始め、2002年に改めて調査を行うとともに、1981〜82年に沖縄大学の沖縄学生文化協会が行った市場内商品の詳細調査などを手がかりに、公設市場の過去と現在を分析し、その行く末について考察しています。
その記述は、第1部「第一牧志公設市場とシシマチの世界」で展開されています。
第2部は「市場の向こうに見える生産の現場」。沖縄県産豚肉のアグー、モズクと海ぶどう、島バナナに着目して、生産者の考えや品々のつくり方、流通上の問題点などについて詳細に記述しています。
「シシマチ(肉市場)の技法と新商品から見る沖縄の現在」という副題のとおり、2つのテーマをとりあえず1冊にしたような印象。なので、第1部と第2部の連関性に疑問がなくもないですが、市場には豚肉店ばかり何十件も並んでいるのにどうしてそれぞれの商売が成り立つのか、とか、島中どこにでも生えている島バナナがフツーのバナナに比べて高価なのは何故なのか、など、さまざまな疑問を解消することができたので、よしとしましょう。
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