思いがけず充実した旅の3日目の夜は、我が愛するネーネーズのホームグラウンド、「ライブハウス島唄」で締めよう。
 昨年4月に宜野湾から那覇の国際通りに移転した「島唄」には2回目の訪問となる。
 国際通りでの営業もすっかり定着したようで、8時30分からのセカンドステージ目がけて入店すると、店内はほぼ満席状態。繁盛しているんですね〜。

 ステージの近くから大きく分けて近・中・遠と3つのブロックに分かれている客席の、いちばん後ろのブロックのテーブルの一つに案内される。
 ネーネーズをじっくり見たいのならかぶりつきの席がいいのだろうが、ライブの雰囲気を楽しみたいのなら、室内全体を俯瞰できるこういう席も悪くはない。
 さっそくカラカラに入れられた泡盛とヒラヤチー、豆腐チャンプルーをたのみ、長かった一日を振り返りながら寛ぐ。フードにはそう期待していなかったけど、豆腐チャンプルーはなかなか美味かったナ。

 ステージの時間になり、「ハイタ〜イ、ネーネーズやいび〜ん!」とネーネーズが登場。
 特に上原渚や比嘉綾乃がそうなのだが、連日のステージをこなしているためか、こういう大きい声を出すと、すっかりハスキーになっていて、やや痛々しい。まあ、うたったり、普通に話したりしている分にはいいのだが・・・。週に5日、それぞれ2時間ほどステージに立つわけで、それは結構ハードなことなのではないか。

 セカンドステージのラインナップは、「黒島口説」、「安里屋ユンタ」、「ヒヤミカチ節」、「万国津梁の唄」、「教えてよカメジロー」、「コーヒールンバ」、「黄金の花」。
 1曲目などは振り付けもすっかり板につき、テンポの速い曲なのに乱れがない。5、6曲目はオリジナルアルバム「愁」からのテイクで、過去のネーネーズを引きずってばかりではないところをアピール。

 考えてみれば、日本広しと言えども、ユニゾンのスタイルでここまで活躍しているグループというのはほかにないのではないか。
 そういう意味からも、また、三線あり、三板、太鼓ありで、民謡もきちっとこなすようになったことからも、彼女たちはもっと自信を持ち、胸を張っていいと思う。

 ラストステージは、すごく充実していたと思う。
 お得意の「国頭サバクイ」から始まって、宇崎竜童のオリジナルをリメイクした「沖縄ベイ・ブルース」、知名定男の愛唱する「山河、今は遠く」ときて、初代もうたっていた「ノーウーマン・ノークライ」、「糸綾」、「糸満姉小」が続き、最後はいつもの「豊年音頭」だった。
 なお、アンコールは、観客からの強いリクエストで「黄金の花」が再びうたわれた。

 ラストステージが終わったあとは店仕舞いとなるが、その際にはネーネーズが店の外で客を見送る趣向になっている。
 おかわりをした泡盛をしばらく楽しんでいたために帰る客たちの最後のほうになってしまったおれは、ラッキーにもネーネーズたちと少しの間会話をすることができた。
 色とりどりのウシンチーにきりりとしたステージ用の化粧姿は、近くで見るとより美しさが増す。おれよりずっと小さいその4人が間近にいて、下のほうから、どこから来てくれたのかとか、笑顔でいろいろ尋ねてくる。
 Ummm・・・、チミたち、かわいいねえ――と、おじさんは鼻の下を伸ばす。

 ステージ中に、今年は新CDを出すということを話していたので、いつ頃になるのかを尋ねると、金城泉が言うには「それは予定の予定なんです」とのこと。
 楽しみにしていることを告げ、知名センセイやプロデューサーの嘉手苅聡さんに早くつくろうとせがんでみるようアドバイスする。(笑)
 また、與那覇歩に、彼女がメインボーカルをとる「SUN−KANI」が聴きたかったと言うと(これ、好きなんです)、「今度来たときにはリクエストしてくださいね〜」ということでした。ええ、すぐにまた来ましょうね。

 最後に、4人のいつものキメのポーズで記念写真をパチリ。(上の写真。おれもミーハーになったもんだ)
 仕事でやっているのに、仕事であることを感じさせないホスピタリティ。彼女たちはプロなのだなあとつくづく思ったのだった。
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