旅3日目の2月10日。沖縄で迎える朝にしてはめずらしく早起きをする。今日は歌碑めぐりツアーに参加するため8時30分までにいーやーぐゎー前集合なのだ。幸いにして雨はやんでいる。よしよし。
 ホテルで軽い朝食をとって、タクシーに乗り、運ちゃんに「ひめゆり通りの壷屋の交差点まで」と告げたのに、70をとうに過ぎていると思われるおじいさん運転手は安里の交差点で降ろしてくれた。くっ・・・朝からまた歩きでやんの。

 ほぼ定刻にいーやーぐゎー前に着くと、店の前には大型バスが停まっていて、参加者と思われる何人かの老若男女が元気そうに動き回ったり話したりしている。雰囲気から察するに、常連さんも結構いるようだ。
 今回で第5回を数えるというこのツアーに初めて参加するおれは、皆さんのお邪魔にならないようにとバスの最後列の隅っこの席に着く。参加者は50人。バスは満員だ。

 おれの席の隣には、参加者の中にあっては比較的若い男女が座った。女性のほうは三線ケースを持っている。もしかしてこの女性が本日の民謡歌手かと思って見ると、おお、化粧こそあまりしていないが、新垣小百合ではないか!
 彼女は、一昨年の那覇ハーリーのステージで見てからとても気に入っている唄者。そのときに出ていた何人かの女性唄者の中では一番大人っぽくてしっとりとした風格が感じられたので、記憶に鮮明だ。小さいときからパパの世達氏にみっちり唄三線を仕込まれた実力派。いいんですよ〜。那覇ハーリーのときの立ち姿を載せておきましょうね。

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 そして男性のほうは、さゆりぃ(親しみを込めて新垣小百合嬢をこう呼ぼうね)とウチナーグチで話しているのを聴くともなく聴いていると、やたらと沖縄の歴史や故事に詳しい。一見、フツーの沖縄オタク風。しかし、はたと気づく。
 トレードマークの赤瓦を模した笠をかぶっていなかったので気づくのが遅れたが、彼はラジオ沖縄のパーソナリティとしてブレイク中の赤瓦ちょーびん氏なのであった。訊けば、今日はプライベートなのでかぶりものは置いてきたとのこと。
 バスツアーの間中彼の解説や薀蓄を聴くことができてとてもラッキー。また、さゆりぃとも民謡のことなどについて話をしていくことになりました。

 参加者は、後ほどやった自己紹介でわかるのだが、北海道出身で東京在住の人や宮城出身の沖縄移住者、沖縄でも国頭村から来たという人などもいて、実に多彩。20代後半から70代までいただろうか。好きなものが一致すればこういうバス旅行も成立するのだなあと感心したのでした。
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