で、またおもろまちへと戻って、投宿しているホテルのすぐそばにある沖縄県立博物館・美術館へと赴く。あいにく雨が降りそぼっているというのに、何をこんなにウロウロしているのだ、おれは。
 まあそんなことは置いておき、博物館・美術館である。
 2007年11月に開館したばかりの沖縄文化の新拠点。ホテルの自室から撮影した建物はご覧のとおり堂々としたもの。



 首里にあった以前の博物館が数年前に閉館となりしばらくの間博物館不在の日々が続いたが、台風などの悪天候のときにこういうハコモノの展示物をじっくりと眺めて沖縄滞在時間をしのいでいたおれとしては、待ちに待った新博物館なのだ。しかも今度は美術館も併設されているというのだからウレシイではないか。

 まずは美術館を攻めてみる。
 「沖縄文化の軌跡1872―2007」という開館記念特別展を開催中。作品群は、地方の公営美術館にありがちな古臭いイメージはあまりなく、今も活躍しているアーティストの作品群の存在感も大きくて、なかなかよかった。
 ここではひとつの発見があった。大正期、日本の著名洋画家3人が沖縄の画壇に招かれ、一定期間沖縄に滞在して画術を指導する傍ら、自分たちも沖縄を描いた作品を残したという。
 私事になってしまうが、おれの祖父は洋画家だったのだが、その祖父の師匠に当たる画家が、その招聘画家の一人であったことをこのたび初めて知り得たのだった。

 ウームと唸ったりナルホドと感心したりしつつ、充実した展示物を見るのに予想以上の時間を費やしてしまい、博物館のほうは各部門をぐるりと一周回って歩く程度の時間しかとれなくなってしまった。入館からまたたく間に3時間近くが経っている。
 まあいいか。博物館は逃げない。また台風のときにでもやって来て、じっくりと見せてもらうことにしよう。
 さて、次の予定に進むとしようか。
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