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2008.01.02
ハイサイおばあ! 〜松井優史

久々に読むオバア本。
沖縄の元気の半分以上は、オバアたちの元気とテーゲーな精神がつくり出しているのではないか?!――と思えるくらいパワー抜群。そんな彼女たちの自由闊達な生き方にはある種の畏敬の念すら抱いてしまうおれ・・・。
そして、そんなオバアたちのメッカ的、象徴的に場所になっているのが、那覇開南の農連市場なのです。
ここで活躍するオバアたちに関わる9つのお話を紹介するのが、この本です。
それらの表題だけ記すと、「長男がいなくなったさぁ」、「旦那がマグロ漁船に乗って死んださぁ」、「スミの子るんるんのキセキ!?」、「殴られて日本語わからずグラシアス!」、「車の中で生活、楽しかったよ」、「チラシは無駄、そのぶんサービスしなさい」、「シメられてあの夏」、「農連バブルとバセドー病」、「小便も凍らせて飲んださぁ」・・・という具合。
農連市場とは、半生記ほど前の1958年、沖縄農業共同組合連合会によって、那覇市樋川のガーブ川沿いに開設された相対売りの市場で、今も東南アジアの市場の雰囲気が漂っていて、ここでしか味わうことのできない独特の空間が形成されています。
沖縄観光の際にはぜひ足を運んでみたいところ。
明朗快活で少々のことはまったく気にせず、むしろ図々しいくらいの印象を受ける沖縄のオバアたちですが、著者が苦労をして聞き出した彼女たちの話には、辛い過去や厳しい現実が垣間見られます。
そして、人生の光と影の中で、辛さや苦しさを乗り越えて笑顔を見せているのだということがわかってしまうと、彼女たちにはむしろ愛おしささえ感じてしまいます。
彼女たちの苦労のナンバーワンは沖縄戦。それまで楽しそうにしゃべっていたのに、戦争の話になると急に口数が少なくなり、「話したくないさぁ・・・」と下を向いてしまうその姿。アナタの苦労は想像を絶するものだったのでしょうね・・・。
そのほかには、働かない夫との生活や、女手一人でやった子育てのことなども。
そんな沖縄のオバアたちの話に耳を傾けてみるのも、癒しやリゾートだけでない真の沖縄の姿を知るためには悪いことではないのでしょう。
1968年、岐阜県生まれの著者サン、粘り強く取材しましたね。オバアたちに心から受け入れてもらうためにかなり通いこんだことでしょう。その努力とマニアックさに敬意を表しましょう。(笑)
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