2003年の夏から西表島の干立(ほしたて)という集落に住み始めた山下さん。
 ワイルドな生活、地縁血縁がモノを言う人間関係、さまざまな行事への参加・・・などなど、まさに住んでみてびっくりの体験をしている様子がとてもおもしろい。

 大家さんが少しずつ手をかけてつくったという三軒長屋の真ん中に住んでみると・・・、いやはや、西表ってすごいトコロなのですね。
 高温多湿なためにカビが生えるし、また、シロアリ、ゴキブリ、蚊、ネズミ、ハブ、アリ・・・という具合にありとあらゆる生物の侵攻を受けて四苦八苦しています。これではちょっと耐えられないかも。(笑)

 でも、悪いことばかりではないようで、ご近所さんからさまざまなおすそ分けをもらったり、公民館活動では若干の負担で飲み食いをしたりして楽しんでいるようです。
 そして公民館活動では婦人部に入り、海神祭、豊年祭、アンガマ、運動会、シチ祭、カジマヤーなどに参加して、忙しいと言いながらも着実にその地の文化や民俗、芸能に浸りこんでいっています。
 こういう生活って、好きな人にとっては、カネや出世や肩書きなどでは得られない贅沢なものなのでしょう。

 食品の偽装問題や防衛事務次官の収賄をはじめとして、世の中では正義を忘れカネをひたすらに崇拝するような風潮が跋扈していますが、こういう本を読むと、何をどうすれば自分は満足できるのか、自分にとっての幸せとは何なのか――ということについてよく考え、自分なりの答えを持っている人間こそが一番強いのだなあとつくづく思います。

 世の中の権力から発信されるプロパガンダのようなものに、我々は踊らされ、だまされてはいないでしょうか?
 自分がいいと思うことこそが、いい。そういう自信を持って生きていければシアワセなのでしょうね。

 しかし双葉社が発行し続ける沖縄&島旅本は快調ですね。
Secret

TrackBackURL
→http://kakateyapo.blog68.fc2.com/tb.php/366-37934da9