この12月、マイレージがたまったので沖縄に行きますが、ついに! 南大東島に足を踏み入れることになりそう。
 沖縄の島々を巡ってきたけれど、便の悪さや値段の高さなどから、大東諸島だけは一生行かないで終わるのかもしれないと予感していただけに、嬉しさもひとしお。船は週1便しかないし、飛行機だって片道2万円以上するので、なかなか踏ん切りがつかなかったのです。今回行けるのも、こっちから沖縄までの往復がタダだから。マイレージさまさまですな。

 で、その大東島について少し予備知識をと思い、積ん読から引っ張り出してきたのがこの本。北大東島に関する記述が中心なのがチト惜しいのですが、十分に参考になりました。

 「まえがき」の一部が概況をよく表しているので引用すると――
『 この島々には、開拓以来太平洋戦争終結まで、一企業が島民の人権をことごとく制約した悲しい歴史がある。島民はさか巻く潮流にほんろうされ、忍従と困苦に満ちた生活を強いられた。戦後になっても、13年間におよぶ「土地所有権」獲得のための辛酸の道のりを歩んだ。これら束縛の鎖を断ち切り、人としての自由を勝ち得たのは、今からおよそ40年前のことである。人々はともに手を取り合って人間が住むにふさわしい環境条件をひとつひとつ築きあげてきた。――』

 1900年以降の開拓者たちの上陸の状況から始まり、水問題の解決、定期船の就航、電気の点灯、飛行機の就航、テレビ放送の開始、大東島の医療の状況などを取り上げて、項目ごとに解説しています。
 また、著者は北大東島の中学校に赴任した経験を持つ沖縄県の教諭であることから、島の教育を切り開いた学校の歩みについても詳述しています。
 このほか、大東島特有の土地問題の解決の経緯や、北大東村民の意識調査の分析なども。

 私としては、本土から大きく遅れをとりながらも着実に社会基盤が整備されていった経緯について、とても感動して読ませていただきました。
 今回は南大東島だけの訪問になりますが、すっかり感化されてしまい、いつのまにか、きっと北大東にも行く日が来るのだろうな、なんて思ってしまっています。(笑)
Secret

TrackBackURL
→http://kakateyapo.blog68.fc2.com/tb.php/361-891ba5f9