伊波普猷亡き後沖縄学の第一の継承者となり、また、「おもろさうし」や南島歌謡の第一人者である外間センセイですが、大正13年生まれというから当年とって83歳。もう大家中の大家となってしまったためか、このところセンセイの本が次々と出版されているようです。
 そういうことであれば、ワタクシも読まねばなりますまい。若干の嬉しい悲鳴をあげつつではありますが・・・。

 表題どおり、氏が沖縄をまるごと把握するためにたどった道のりを自ら熱く語る――というつくりのもの。
 「はじめに」では、沖縄研究の道へと進むきっかけとなったのが、国学院大学文学部で金田一京助から「琉球方言文法論」の研究で卒論を出すように指導されたことだったことを紹介し、100年にならんとする沖縄学の流れと意義を、戦前の研究者と戦後の研究者との中継ぎ世代に生きた自身の研究人生とともに記したい――と意思表示をします。

 1章の「おもろさうしへの道」は、自身の沖縄研究の軌跡をさまざまな逸話とともに語ったもの、
 2章の「沖縄研究の証言」は、沖縄研究を学問的レベルに高めた先覚たち11人を沖縄学の証言者に仕立てて記したもの、
 3章の「南島歌謡とおもろさうし」は、オモロが島々村々の神祭りに密着している呪言や神歌を源流にして生まれてきたものであることを実証的に証明した論文、
 4章の「沖縄研究フィールドノート」は、自身が沖縄の島々のほとんどを40年間かけて廻ったフィールドワークの覚え書きの中から特に印象に残ったもの8篇、
 最後の「むすびとして」は、沖縄学のあゆみを各章の記述を受けながらもう一度総括したもの   ――となっています。

 難しい学問を平易に、そして真摯に表現する氏の姿勢は、さすがに一流なのだなあと感心するばかり。
 このほかにも今回、氏の「回想80年―沖縄学への道―」、「私の沖縄戦記」という本も買ったので、楽しみながら読んでいこうと思っています。
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