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 インパクトのある表紙。こりゃナンダ?!と読み進めていくと、登場人物の一人で、三線奏者の高良直という人だとわかってきます。

 「アジア16カ国を旅した男が最後にはまったのは、沖縄でした。」
 音楽の素養がまったくない中年カメラマンが、沖縄のソウル楽器「三線」と出合い、修行の日々が始まります。東京と沖縄を行き来し、沖縄民謡界の大御所や地元の芸人、愛すべき酔っ払いたちとの交流を通して、三線奏者として悪戦苦闘、成長していきます。

 著者は、沖縄とアジアを愛したフリーカメラマンの日比野宏。1955年東京生まれ。ポートレート、ファッション撮影などで活躍した後、87年から1年3カ月にわたってアジアを歴訪。以降も写真家・ジャーナリストとしてたびたび海外取材を敢行。
 著書に「アジア亜細亜 無限回廊」「うん、またあした」「アジアン・ハーツ」など。
 アジアと沖縄とジャイアンツを心底愛し、2016年11月、心嚢血腫からの大動脈乖離のため急逝。本書は十数年ぶりの著作で、遺作となってしまいました。

 師範と仰ぐ仲里幸一(仲田まさえの実父。ってことは仲田明美の夫ということなの?)の店「志情」で飲み、入門曲の「安波節」を学び、人の前に立って唄三線をやるようになり、三線を手に先島を放浪、そして那覇の「仲田幸子芸能館」に進出し・・・。

 見出しから拾う内容は、「ゲート通りの夜は更けて」「三線片手に島めぐり」「島酒と白昼夢」「コザ民謡酒場での三線デビュー」「カラオケ大会真剣勝負」「沖縄余興の世界」「仲田幸子芸能館の一夜」「初リサイタル本番」「余命宣告された男の詩」「沖縄のスーパー芸人たち」「出禁の男たち」「女たちの沖縄民謡」「琉球島うた音楽協会」などで、これらからも面白さが滲み出ています。

 60歳近くになってこういう経験ができた著者はさぞかし楽しかったことでしょう。

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