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 1994年3月発行のものを2015年1月に入手し、18年まで書棚に積ん読として温存していたものを、引っ張り出して読みました。初出は昭和55年の「別冊文藝春秋」なので、この作品が世に出て40年近く経ってからようやくにして読んだことになります。

 福州琉球館とは、琉球専用の滞在施設として中国側の手で設置されたもので、はじめは泉州にあって来遠駅といったものが、1469年に福州に移転し、名も柔遠駅(じゅうえんえき)といわれるようになります。設置の年代は不明ですが、15世紀後半にはすでに存在し、1879年の琉球処分により王国が廃されるまで活用されました。
 琉球使臣の宿泊所、交易連絡所として用いられ、明・清2代にわたる琉球と中国の交流の主要舞台となりました。

 その琉球館は、琉球王国崩壊後、沖縄県設置に反対する旧臣たち(脱清人)の拠点となります。
 日本の琉球処分に反発し憂国の思いに燃える男たちは清国に支援を求めて海を渡りますが、彼らを待っていたのは…。
 ――という、歴史の波に翻弄されながらも、時代に立ち向かう琉球人の群像を描いたものが本書となっています。

 漢字の名前のたくさんの登場人物同士が会話をしている記述が多く、その部分はついついすーっと読んでしまうのですが、小説全体の筋立てがよく見えなくなってしまいがちなのはそのあたりに原因があるのかもしれません。つまり、各登場人物のイメージが脳内で結像しないというか。
 また、ある程度琉球王国のたどった経緯なり歴史を踏まえていないと難解なところもあったような気がします。
 それらはつまるところ、読み手の能力と集中力の問題でしかないのでしょうが。
 うーむ、いつか読み直しをするべきなのだろうな。

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