沖縄市比屋根(ひやごん)にある社会福祉法人緑樹会の「ケアハウスてぃんさぐぬ花」の敷地内に「てぃんさぐぬ花歌碑」があるというので見に行きました。
 事前情報では、施設敷地の角地に碑があり、2014年3月に除幕式が行われたとのこと。

 住所をナビに設定して行ってみるとその場所は、R329の比屋根交差点から県道85号を泡瀬方面へ進み、道路の右手、「居酒屋味自慢」の黄色い看板(これは目立つ!)があるあたり。
 その施設は3階建ての大きなもので、敷地の北西角地に碑がありました。

  てんしやごの花や 爪先に染めて 親の寄せ言や 肝に染めれ

 ――と、見事な草書体で刻されています。
 しかし、町の中にあるケアハウスの前で碑の写真を撮っている人間というのは、全体の風景の中でかなり異質な印象。おれは介護施設と居酒屋との狭間で何をやっているのだろうという自己嫌悪を感じます。まあ、でも続行するからこそ自分なワケで。

 碑の左脇にあった説明書きには、次のとおり。

 この歌碑の琉歌は、読人知らずで琉歌特有の表記を施されている。詠み、謡うなど音声を施す場合は、「てぃんさぐぬはなや ちみさちにすみてぃ うやぬゆしぐとぅや ちむにすみり」となる。
 てんしやごとは、鳳仙花のことで、本来の花の色は赤だが、現在は白、ピンク、紫のものがあり、また、赤や紫と白の絞り咲きもある。爪に染めるので爪くれないという名もある。
 果実は、熟すと果皮の内外の細胞の膨圧の差によって弾性の力を蓄積し、弾けて種を遠くに飛ばす性質がある。
 歌の意味は「鳳仙花の花は爪先に染めて、親の教えは心に染めれ」である。
 沖縄の民でこの歌を知らない人はいない。
 親の教えとは、人の道である。
 人の道とは、弱い人を助けて、自立して歩む道である。
 民は「孝順父母」のこころを「てぃんさぐぬ花」として結実させ、礼楽の極みとした。
 そのたおたおとした旋律は、すべての人の唇に乗り、歌い継がれ、血肉化し、はたして国土の悠久の魂に昇華したのである。
 社会福祉法人緑樹会は、「ケアハウスてぃんさぐぬ花」の落成を記念し、この琉歌を茲に刻する。


 「人の道とは、弱い人を助けて、自立して歩む道」あたりが福祉的でいいですね。
 この碑はケアハウスの落成記念につくられたものでした。
 見事な草書体は、川上秀苑という書家によるものです。

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