で、「サワフジの詩」歌碑。
 「比嘉春潮顕彰碑」が図書館の建物の左手(西側)にあるのに対し、こちらのほうはそれの南側、道路に近い敷地の南西角地に建っていました。

 こういう碑があると知ったのは、沖縄タイムスの次のような記事でした。

西原町でお披露目(沖縄タイムス 2015年7月25日)
 内間御殿にある樹齢約400年のサワフジに命や平和の尊さを託して歌った「サワフジの詩(うた)」の歌碑が、このほど西原町立図書館に完成し、17日に除幕式があった。
 昨年9月に歌碑建立期成会(波平常則会長)を立ち上げ、同年11月のチャリティーコンサートなどで計180万円を集めた。
 「サワフジの詩」は1997年、町嘉手苅出身で元沖教組委員長として復帰運動にも取り組んだ故平敷静男さんが作詞し、石川静枝さんが曲を付けた。
 平敷さんの長男の好宏さんは「家族として誇らしく、うれしいです。オヤジは何て幸せなんだろう」と頭を下げた。
 「サワフジの詩」は、若柳喜之介日舞教室の新川愛子さんが日舞にしたほか、手話ダンスサークル「月桃」で大城洋子さんが振り付けを教えている。

 ――ということで、「サワフジの詩」は知らなかったのですが、1997年につくられた比較的新しいものなのですね。
 林美伶という台湾出身の歌手が歌いCD化されているとのことです。

 碑のほうは、先の比嘉春潮顕彰碑と同じような白っぽい石にそのまま詩が刻されています。
 その内容は次のとおり。

サワフジの詩   作詞 平敷静男  作曲 石川静枝
  夜露に咲いたサワフジが  内間御殿の夕まぐれ
  香りほんのりかぐわしく  寄っておいでと呼んでいる
    戦もしのぎよみがえる  命の尊さかみしめて
    平和をねがうサワフジの  姿うないの心意気
  夜のしじまのその中で  清らにさけるサワフジの
  明日に夢見るあですがた  うないの姿を写しみる
    けだかく白きサワフジは  文教の町西原の
    永久(とわ)の栄えを招く花  実(げに)もろびとの愛の花

 七五調で、用語もヤマト風。ウチナーグチっぽいのは「うない」(女性の兄弟、姉・妹の意)ぐらいでしょうか。
 碑の裏には、「この歌碑は、故平敷静男氏の「サワフジの詩」に込められた平和の心を顕彰するために建立する」との記載があり、2015年7月吉日の建立です。
 揮毫者の新川善一郎は、西原町文化協会会長。

 ところで「サワフジ」って何かわかります? これ、「サガリバナ」のことなのです。おれは知らなかった。
 サガリバナは、日本では奄美大島以南に自生する常緑高木で、マングローブの後背地や川沿いの湿地に生育します。総状花序が垂れ下がり、花は横向きにつく。開花時期は6月後半から真夏まで。たった一夜だけ咲き、芳香を放って、夜明けとともに散ってしまうので、「幻の花」といわれる。花弁は白または淡紅色で4枚あり、おしべは多数。――とのことです。

 「サワフジの詩」が「内間御殿にある樹齢約400年のサワフジ」を歌ったものと知れば、内間御殿にも行ってみたくなるのが人情というもので。
 町立図書館からはすぐ近くだし、寄ってみることにしましょう。
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