著者は、1964年、横浜生まれのルポライター、フォトグラファー。東京で放送作家として活躍後、2002年に沖縄に移住。現在は、石垣島出身の書家・書浪人善隆氏と小学生の娘一人とともに北谷町に住まわれているとのことです。
 ということは、38歳で移住。夫君の両親は石垣島に住んでおり、石垣島の家族ごはんも勉強中ということなのでしょう。

 文庫257ページの630円。カラー写真は最初の4ページのみで、あとはモノクロの写真があちこちに入るという簡易なつくりですが、写真から伝わってくるものは多く、けっしてカラー写真でなければならないということはありません。

 全4章。
 第1章の「沖縄本島の島ごはん」では、ポーク入り味噌汁、どんぶりサイズの汁物、思い出のにんじんしりしりー、離乳食になるゆし豆腐、栄養バランス抜群のジューシー、紅豚がおいしい!などのほか、やんばるの年越しヤマシシそば、カラギ茶とカラギ酒などの国頭村与那のごちそうについても言及されています。
 「八重山の実家ごはん」では、島味噌でつくるアンダンスー、ミミジャー(ヒメフエダイ)のバター蒸し、甘酢漬けと黒糖梅泡盛、お祝い事と重箱料理など。
 「がちまやーの食めぐり」では、生麺の沖縄そば、茹でたての田芋、カーサムーチーと月桃、きっぱんと冬瓜漬、ちんすこうと花ぼうる、伝統行事食のあまがし、紅芋、ぶくぶく茶、海ぶどう、パパイヤなどを取り上げています。
 最後の「伝統とまちぐゎー探訪」では、食べものばかりでなくその周辺事情も。台所の火ぬ神、琉球料理店「美榮」の東道盆(とぅんだーぶん)、糸満市公設市場、紅型、かんぜーくの指輪、喜如嘉の芭蕉布、ジュリ馬行列、民謡酒場の夜、那覇の農連市場などが紹介されています。

 また食べものの本かぁと言わずに、読んでみるべし。本土出身の女性が、好奇心を持って、そしてそれなりに苦労もして、一人のヤマト嫁として沖縄に定着していく様子も読み取れて、なかなかおもしろかったですよ。
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