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 大城貞俊の作品を読むのは「椎の川」以来2作目。読んだのは1999年だから、14年ぶりにこの作者と再び巡り会ったことになります。

 『具志川市文学賞「椎の川」で、読者を感動の渦に巻き込んだ作者大城貞俊が再び生きることの尊さを問い掛ける。戦後、米軍基地の兵士とウチナー娘との間に生まれた双子の兄弟、マークとジョージ……。二人のウマーク(悪童)ぶりを描いた少年期から、物語は「世界のウチナーンチュ大会」へのクライマックスに向かって突き進んでいく……。沖縄の戦後半世紀余を小説で描いた作者渾身の意欲作』 ――とのこと。(コシマキから引用)

 琉球新報夕刊に、2006年11月から07年11月にかけて連載されたものを一部改稿して単行化。
 終戦から1990年代まで、時代を反映するさまざまな話題をも織り込みながら、3部構成で展開されます。
 400ページ超の長編で読み応えがありますが、プロットにやや甘さがあるような感じがしたのと、先に読んだ馳星周の「弥勒世」とモチーフがよく似ていると感じました。

 沖縄を題材にした小説は、どうしても沖縄戦や米軍支配下の沖縄などを扱ったものが多く、そこにはハーフの子、米軍兵士の横暴、それに抵抗する純粋なウチナーニーセー、麻薬やロック、性犯罪などがよく登場しますが、この作品もその例に漏れません。

 しかし幸いなるかな、いろいろと辛いことはあったけど最後はハッピーエンドというのが救われます。
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