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○武下和平&武下かおり

 次は、奄美のウタシャ武下和平(たけしたかずひら)です。
 ずっと待ちわびていて、ようやく初出場。奄美百年に一人と言われたウタシャで、一度は生で聴いてみたいと思っていましたが、尼崎在住のためなかなか聴く機会がなく、ようやく実現です。

 しかし今では79歳。衰えは隠しきれないのだろうなと恐れていました。
 ところが! この人、凄い!! まったくと言っていいほどに衰えは感じませんでした。
 三線などは無我の境地で、両手の動くままにしていれば自在、というような風情だし、歌声には張りがあり、ヒギャウタ独特の抑揚や高音の裏返りかたもともに申し分ありません。
 ホントに79歳なのか? 登川誠仁とは大ちが・・・もとい、とにかく絶品でした。はるばる遠くから参加した甲斐があったなぁと、この日いちばんの満足感をいただきました。

 1曲目は、幕開けにふさわしく「一切朝花節」から。
 ♪ ヨイサヨイヨイ ヨーイサヨイヨイ ・・・
   イチヤヌカラン ナマヌカランヨー ・・・
 まぁ、敢えて言うなら、声量がやや落ち着いたのと、抑揚や節回しにややくどさが出てきた、と言っていいでしょうか。
 でも、うたう表情はにこやかだし、あれだけ声を出してケロッとしているかと思うとすぐに次の曲に臨むあたりはオドロキです。

 娘のかおりさんがそれぞれの曲について短いコメントをつける形で、2曲目は「むちゃ加那節」、3曲目は「嘉徳なべ加那節」、さらに「徳之島節」とうたい続けました。
 先ほどの大島保克と同様、彼のうたを聴けば、あの田中一村が描いたような豊饒の奄美の風景が心に浮かびます。うむ、これぞシマウタ。

 そして最後に、「今日は琉球弧のおまつりなので」みたいなことをかおりさんが話し、琉球との関係が深い「諸鈍長浜節」をうたって終了。

 いやはや、そのかくしゃくとした姿とうたに、ただただ敬服しましたです。
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