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 2009年5月2日、徳之島文化会館で開催された薩摩藩の奄美琉球侵攻四百年記念事業の、講演とシンポジウム「未来への道しるべ」の一部始終を記録したもの。

 平成21年は、1609年に薩摩藩が琉球王国へ侵攻して400年の節目の年。以降琉球は王国の形を残したまま薩摩藩の支配下に組み込まれ、奄美諸島は琉球王国から切り離されて薩摩藩の直轄領となりました。この侵攻過程では大島各地や徳之島でも激しい戦いがあり、大勢の島人が亡くなっているのだそうです。
 そこでこの記念事業は、当時の時代背景と薩摩藩奄美琉球侵攻、その後の薩摩と奄美・琉球、そこから発生した様々な功罪などを、歴史を紐解きながら明らかにし、振り返り、見つめ直すことで、徳之島を深く理解し、その個性を生かして魅力あふれる島を創っていくための未来への道しるべとしたいとの趣旨で計画されました。

 基調講演は、奄美郷土研究会の弓削政己氏。
 その後のシンポジウムは、徳之島高校教諭の吉満庄司氏のコーディネートにより、弓削政己氏、鹿児島大学教授の原口泉氏、琉球大学名誉教授の金城正篤氏、琉球大学教授の高良倉吉氏、徳之島郷土研究会の幸多勝弘氏の面々によって行われました。

 ほぼ全編が語り口調で記録されており、これは会場で聴いたならさぞ興味深いものだっただろうなと思わせるものです。
 薩摩藩の琉球侵攻の経路とか、「秋徳の戦い」をはじめとした古戦場の位置関係などについてはとても詳しく、新鮮味のある話でしたし、それぞれの研究立場からのアプローチがよくわかり、参考になりました。

 当日配布されたレジュメもついて、こういう意義ある記念事業を追体験できる冊子を出版した沖縄大学はエライと思う。
 そういう試みが集積されていくことで、地域文化はより厚みを増すのですから。
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