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 6~8月の3か月間に買った本は、買った順に次の16冊です。

1 「よっしーくっにーの沖縄・離島見聞録」  よっしー&くっにー 櫂歌書房 1620
2 「雑誌とその時代 沖縄の声戦前・戦中期編」  仲程昌徳 ボーダーインク 2160
3 「南濤遺抄」  与並岳生 新星出版 1620
4 「沖縄戦546日を歩く」  カベルナリア吉田 彩流社 2160
5 「十津川警部「オキナワ」」  西村京太郎 文春文庫 561
6 「奄美の奇跡 「祖国復帰」若者たちの無血革命」  永田浩三 WAVE出版 1836
7 「おれたちを笑うな! わしらは怪しい雑魚釣り隊」  椎名誠 小学館文庫 723
8 「気持ちが伝わる!沖縄語リアルフレーズBOOK」  比嘉光龍 研究社 1512
9 「沖縄高校野球あるある」  山里將樹 TOブックス 1,080
10 「沖縄の心 戦争小説集」  内藤凛 文藝春秋社 1512
11 「ガイドブックには載っていない本当は怖い沖縄の話」  神里純平 彩図社 1296
12 「奇食珍食 糞便録」  椎名誠 集英社 820
13 「うれしくて今夜は眠れない ナマコのからえばり」  椎名誠 集英社文庫 561
14 「居酒屋ぼったくり」  秋川滝美 アルファポリス 2014.5 古686
15 「居酒屋ぼったくり(2)」  秋川滝美 アルファポリス 2014.10 古869
16 「居酒屋ぼったくり(3)」  秋川滝美 アルファポリス 2015.2 古989

 このうち1、2、3、4、5、6、8、9、10、11の10冊は沖縄関係。
 7、12、13の3冊は、シーナの文庫。
 14、15、16の3冊は、前から買おうと思っていた居酒屋もの。「古」は古書店からの購入で、値段は送料込みの額です。新品を買うよりも安いのでこちらから。

 これらの届け先は自宅にしているため、自宅に置きっぱなしのまま。それよりも先に買ったものがたくさんあるので、まずはそれらを読み進める必要があります。
 そういえば、しばらくブログに沖縄本の読後インプレを載せていないな。読む量も減っているし、書いていないものな。
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 2015年の琉球フェスティバルの東京の開催日である9月20日が迫ってきました。
 みなさんは行かれますか?
 私は、その日の天候を勘案し、天気が良ければ当日券で参加しようと思っています。
 東京へは当日向かい、22日まで遊んで帰ってこようと考えています。

 さて、一方の大阪開催はどうなっているのでしょう?
 大阪は去年20回目の開催を達成し、仕掛人の知名定男がずっと言い続けてきた「最低20回はやる!」ことを実現したわけですが、21回目となる今年の開催情報が一向に入ってこないのですよ。

 というわけで、例年筆頭主催者となっているFM OSAKAのホームページを調べると、次のような記事を見つけました。

☆今年の「琉球フェスティバル」について
 昨年2014年も大阪城音楽堂で開催しました「琉球フェスティバル」ですが、
 今年2015年のイベントの開催をお休みさせていただくことになりました。
 これまでにお問合せなどいただいたファンの皆様にはご迷惑をおかけしましたが、
 何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
 FM OSAKAではこれからも琉球音楽のアーティストの皆さんのご活躍を
 紹介・応援してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
   2015年6月22日 FM OSAKA


 あっちゃあ、そうだったのか。
 1995年以来毎年欠かすことなく20回という回数を重ねてきたのですが、とうとう・・・という感じですかねぇ。

 「お休み」ということなので、来年度以降の開催をも否定しているわけではないので、多少の安堵感はないではありません。
 しかしどうなのでしょうね。いったん切れた糸を再び紡ぐのはそう簡単なことではないのではないか。
 すごーく残念です。


 さて、去年、20回記念となる大阪開催のことになりますが、10月5日は仕事の関係でどうしても参加できず、居住地で切歯扼腕していました。
 その時のセットリストが同じFM OSAKAのホームページに載っていたので、ここに引用させていただき、記録しておこうと思います。



スタート~京都琉球ゆう遊会

パーシャクラブ
  海の彼方
  七月エイサー
  東バンタ
  五穀豊穣

上間綾乃  サポート:澤近泰輔(Key)
  はじめての海
  童神
  花言葉

大島保克  サポート:近藤研二(Gt)、サンデー(Per)
  から岳
  赤ゆら
  流星
  イラヨイ月夜浜

下地 勇
  我達が生まり島
  ジャズィーミャーク(with新良幸人)
  Danny Boy(SAKISHIMA meeting(下地・新良))

エイサー~京都琉球ゆう遊会

徳原清文・大城美佐子・知名定男
  舞海シンボラー(徳原)
  白雲節(徳原+大城)
  てぃんさぐぬ花(徳原+大城+上間綾乃)
  ヒンスージュリ小(徳原+大城+知名)
  金細工(徳原+大城+知名)

ネーネーズ  サポート:三好ひろあき(Gt)
  ウムカジ
  Day-O!(知名定男+コーラス:徳原・新良・大島)
  黄金の花(with知名定男)

里 朋樹・歩寿
  かんつめ
  今ぬ風雲
  (イトゥ)
  ワイド節

大工哲弘with大工苗子  サポート:サンデー
  鷲の鳥
  マルマブンサン
  殿様節
  八重山育ち
  まみとーま

りんけんBAND
  なんくる節
  浦風
  七月エイサー待ちかんてぃ
  ふなやれ
  乾杯さびら~ありがとう
  嘉手久~唐船どーい
  黄金三星(知名定男+照屋林賢・知子)

フィナーレ
  六調     里朋樹・歩寿
  嘉手久    知名定男+徳原清文
  唐船どーい  出演者全員
  とぅばらーま 大島保克+新良幸人+大工哲弘


 うーむ・・・。今思えば、20回目が最後になる予感が、実はないわけではなかったのですがねぇ。
 セットリストを見ると、各出演者のラインナップは定番のものばかりと言ってよく、裏を返せばマンネリとの謗りもあるかもしれません。
 しかしそれにしても、豪華な顔ぶれではないか。
 これを見逃したのは、返す返すも残念でなりまへんなぁ。


 女優・大塚寧々が、「沖縄を楽しんでもらいたい」と、沖縄の見どころや食べどころなどを自信をもって紹介します。
 自身が撮影したという美しい沖縄の風景の数々も必見。彼女は日大芸術学部の写真科卒です。
 そして、彼女の私服や旅支度についても紹介されています。

 大塚寧々といえば、与那国島を舞台としたテレビ番組「Dr.コトー診療所」でなかなかいい脇役をこなしていたのが印象的。2003年に放送されたもので、自分が見たのは何年か後にBSだったかで再放送されたのを入念にチェックしたのを覚えています。
 彼女を意識したのはそれ以降で、このたび本を出し、何年も通って自分の足で見つけたとっておきの沖縄を紹介するというので、ミーハー的に新刊にてゲットしたところ。

 大女優が本をつくるともなると、東京や大阪の衣装店が協力すること9店。
 撮影は、カメラマン4人、スタイリスト3人、ヘアメイク1人という大仕掛けです。
 また、大塚寧々のほかに文章を書いている者も何人かいるようで、察するに、大塚をトップに据えた商業的な1冊なのかもしれません。

 竹富島の水牛散歩、斎場御嶽、真栄田岬の青の洞窟、美ら海水族館が紹介され、その後に自分にとってはややグレード高めのグルメスポット、雑貨品の店、自分にとってあまり縁のないカフェ・スイーツの店、これまた自分にとって縁のない高級ホテルなどが載っています。
 紹介店は全部で54店なのだそう。

 笑顔やスタイルのよいきれいな女性がナビゲーションをするだけで読者は果報が得られるのに、それに加えて紹介される品々の写真は美しく、製造に携わる人々の表情もとてもいいです。
 ざっと眺めているだけで、副題どおり幸せな時間が得られます。


 榕樹書林が発行するがじゅまるブックスの7冊目。既刊のうち「歴史のはざまを読む 薩摩と琉球」「琉球王権の源流」「琉球の花街 辻とジュリの物語」を読んでおり、自分としてはこれが4冊目のがじゅまるブックスとなります。

 古代から続くジュゴンと人々の生活とのつながりを、民族考古学の視座から、発掘成果をもとに明らかにしていく――という趣向の1冊です。

 著者は、久米島生まれの考古学専攻者で、永く沖縄県職員として沖縄の埋蔵文化財に携わってきた人。
 その著者が、学生の頃から興味を持ち続けてきたジュゴンについて、これまで発表してきたものを骨子としてこのたび書き下ろしたものが本書です。

 ジュゴンは、琉球列島において、リュウキュウイノシシやウミガメ類などとともに、先史時代以降の動物食の中で重要なウエイトを占めていたらしく、列島の多くの貝塚や遺跡、グスクなどからその骨が出土するのだそうです。

 またジュゴンの骨は多種多様な骨製品の素材としても利用されており、とりわけ太くて彎曲の弱い肋骨は、その形と海綿質が堅固であるという特性から多用され、九州や本州における鹿角に比定されるほどに利用度が高かったのだそうです。

 そしてまた、琉球王府時代、ジュゴン肉が不老長寿の霊薬として、国王の食前には欠かせないものであったうえ、江戸幕府や中国王朝へも献上されていました。
 安産の妙薬として、妊婦に好んで食されてもいたそうです。

 ジュゴンの分布や生態や、遺跡から出土するジュゴン骨の特徴を明らかにした上で、ジュゴンの骨を利用した製品を紹介し、さらにどのようにして捕獲し、食されていたかなどを解説して、琉球列島におけるジュゴンの文化史的位置づけを提示していきます。

 全100ページ余りの、取りかかりやすい解説本です。


 沖縄県石垣市登野城に本拠を置く日本最南端の出版社「南山舎」が発行する、「やいま文庫」シリーズの14冊目となる新刊。
 やいま文庫を読んだのは今回が5冊目。これまでに「6八重山歴史読本」、「8八重山の台湾人」、「9「八重山合衆国」の系譜」、「11八重山風土記」の4冊を読んでおり、このうち8は、今回と同じ松田良孝さんが書いています。

 当書の初出は、2011年1月から12月まで「八重山毎日新聞」に掲載された連載記事。それを「与那国台湾往来記/ボーダーに暮らすドゥナントゥたち/黒潮両岸交流史」として単行本化し、第1回南山舎やいま文化大賞の受賞作となったものです。

 与那国から台湾東部の港町、蘇襖(すおう)南方まで111キロ。このわずかの距離を、与那国島の人たちが盛んに行き来していた時代がありました。
 それは、戦後からの数年間、ある人は働くため、またある人は学校に通うため、さらには密貿易をするためでした。
 当時海を渡り、与那国から台湾へ渡ったことのある人々は、どんな思いだったのでしょうか。

 この本は、そんな立ち位置から、彼ら、彼女らの言葉に耳を傾け、海を仲立ちにして結び合わされていた与那国と台湾の近しさを追体験し、人々の語りを中心に据えて、台湾と濃密に付き合っていた与那国島ならではの歴史へと構成し直す試みをしています。


 島旅というのは面白いと思う。
 島の風景はひとつひとつ違っており、それぞれに存する風土も、島の立地条件や文化の伝播の度合いなどによって独特なものを形成しています。しかしそれでいて、日本文化の古層のようなものを共通して持っているところがたいへん興味深いのです。

 そんな島旅をして40年の写真家・加藤庸二が、一度は行ってみたい珠玉の島100島を選び、写真と実際にその場に立って感じたインプレッションで綴ったのがこの本です。

 島の特徴に応じて、自然豊かな島、文化・伝承の島、味わいの島、のんびり癒しの島、ぶらり散歩で楽しむ島、パワーあふれる島、秘島中の秘島の7つのカテゴリーに区分して、100島を紹介。
 琉球弧関係では31島が登場します。それらは北から順に、種子島、硫黄島(薩摩硫黄島)、口永良部島、屋久島、中之島、悪石島、宝島、奄美大島、加計呂麻島、請島、沖永良部島、与論島、伊平屋島、伊是名島、古宇利島、久高島、久米島、座間味島、南大東島、大神島、宮古島、伊良部島、水納島(宮古)、石垣島、竹富島、黒島、新城島(上地島)、鳩間島、西表島、与那国島、波照間島。
 100のうちの3割は琉球弧の島々が占めているわけですね。
 で、このうち自分が行ったことのある島は、数えてみると20島ありました。種子・屋久・トカラの島々を踏破していないので、上記の種子島から宝島までの7島が未踏。
 ということは、奄美・琉球列島でまだ行っていないのは、請島、大神島、水納島、新城島だけなのだな。今後島旅を目論むときには、これらの4島を意識して旅程を組んでみようかな。

 読んでいて、瀬戸内や長崎の島々などにも食指が動きました。
 写真がいいので、訴求力たっぷりの仕上がりになっていますので、島旅ファンの方はもちろん、旅マニアの目的地選びにも有用だと思います。


 ウチナーンチュ(沖縄人)にとって、グソーンチュ(あの世の人)は生身の体がないだけの身近な存在であり、「グソー」は「雨垂いの下」といわれるほど近い場所にあるようです。
 では、そのグソー・ライフとはいったいどういうものなのでしょうか。
 著者によれば、グソーンチュになってもスケベなおじぃはスケベであり、強欲おばぁはお金の計算ばかりしているという、つまりは生前のまま、ということなのだそうです。

 この本に綴られているのは、「アタシ」さんの日常に起こった、一見摩訶不思議な5つの物語。それらは、「沖縄戦下の幼女 みえちゃんからの伝言」、「メランコリック美人妻 仲宗根トモミからの伝言」、「琉球時代の怪僧 黒金座主からの伝言」、「我が家の愛犬 ショコラとナナからの伝言」、「大日本帝国陸軍少尉 タカミネ君からの伝言」。
 沖縄のグソーンチュは長い時を彷徨いながら、自分に代わってコトを成してくれる「代理人」を探しているようで、「アタシ」さんは、この世に想いを残すグソーの人々の愚痴の聞き役や、時にはパシリをやらされています。

 「アタシ」さんであろう著者は、那覇生まれの、当書発行時40代後半の女性。明治生まれの祖母とその仲間たちに「琉球女の心意気」を仕込まれるも、しきたりだらけの日常から一時逃避し「バブル」に身を置きます。そして20代後半には主婦・母となり、今は沖縄の旧暦行事、暮らしの知恵、ウガンにどっぷりと浸かって暮らしているのだそうです。
 この人、「沖縄オバァ烈伝「黄金言葉」 オバァの人生指南」(双葉文庫、2010)も書いていましたよね。


 1999年に発売された本を、古書市場から2014年に買い求めたもの。
 この本の正式名称は、「トカラ」の部分が3つの漢字になっており、それらは「吐」、「口」へんに「葛」、「喇」なのですが、変換できない文字もあるので、「トカラ」と表記しています。

 トカラ列島のイメージとしては、飛行機は通わない、連絡船は週に2便、それも天候次第で欠航がち、店はないか、あっても1、2軒という超ド級の離島で、気軽に行ける場所ではありません。
 そんなトカラを、清水哲男、今村治華の二人が見たまま、体験したままを、飾らずに執筆しています。

 清水は「トカラ列島ひとり股旅」という題で、全318ページのうち250ページ以上を割いて書いています。
 「トカラ列島を歩いてこないか」という誘いにしばらく影を潜めていた旅心を動かされ、全12のトカラの島々のうち有人島の平島、中之島、小宝島、悪石島、宝島、諏訪之瀬島、口之島の7島をめぐります。
 うまく連絡船を駆使しても、要した日々はたっぷり2週間。自分にとってもトカラは魅力的な島々だけど、こうも時間がかかるのでは、仕事をリタイアした後ででもなければ行けませんナ。

 今村は、「治華のトカラ体験日記」を執筆。かつて「にっぽんの島50を歩く会」という島旅の企画・添乗をしていたという島大好き女性。彼女が書いた「島を旅する」(南方新社刊、2003)、「沖縄離島の島あそび島ごはん」(青春出版社刊、2006)も読みましたが、本当に島が大好きのよう。今回も、トカラの圧倒的な自然の懐に抱かれて、自分は小さくても確かな存在であることを実感した晩夏となったようです。

 トカラマニア、島旅マニアにはぴったりの1冊なのですが、本の装丁もかなりユニーク。
 古くなった藁半紙を模したような、黄土色または茶色と言っていい用紙を使っており、それに乗せるインクの色は青。
 しばらく読んで顔を上げると、目がそれらになじんでしまい、世の中全体が変な色に見えてしばらくなおらなくなるところが玉に瑕です。