2010.07.04 急性胃腸炎!
 先週の水曜日(6月30日)の深夜、眠っていて嘔吐感があった。こんなこと初めてだなと思って起き上がると、眩暈がするわ、熱っぽいわ、節々が痛いわで、もうダメダメ状態。そのあとすぐには超特急の下痢が加わって、もう眠るどころではありませんでした。いったいどうしたというのだろう?

 翌日はたまたま自宅のある山形で会合があったため、比較的ゆっくり会場に向かったのですが、午前中の会合後は休暇をもらって家で休みました。

 金曜日(7月2日)には総合病院の消化器内科に赴いて診てもらいました。心配していた膵臓や胆嚢などの障害ではなさそうで、急性の胃腸炎と診断。日頃の暴飲暴食が原因なのか??

 血液検査と鼻からの胃カメラ。
 肝臓の指標値が毎年高いのは典型的な脂肪肝であること、腫瘍マーカーに異常は見られずそちらの心配はないこと、などがわかりました。
 7月下旬の大腸内視鏡検査の予約もしてきました。

 日曜日(7月4日)の今日までずっと安静にしてきましたが、食欲がまだわいてきません。
 体重も、労せずして4キロ近く減少。・・・これは、なかなかいいぞ。

 しかし問題なのは、このような状態を聞いた周りの人間の反応というのが、どうも納得がいきません。
 職場の上司は、それは神経内科に行くべきではないか、上司の自分がいろいろと無理難題を言うから、というのが原因ではないのか?――といったことをうれしそうに話します。なにもそんなにうれしそうに言わなくてもいいのに・・・。
 一方、ツレアイにいたっては、それは脳外科なのかも、と。・・・あのね、おれは腹部が痛いのね。それがどうして脳外科なのよ。頭がおかしい、と思っているんだろ!
 病気になってはじめて健康のありがたさがわかるといいますが、病気になってみると、周りの人の考え方、性格、自分を見る眼・・・というのもよ~く見えてくるものなのですねぇ。

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 これは非常におもしろい1冊でした。まずは、お読みになられることをおススメしておきましょう。

 著者は、神戸市の中学校で美術を教えている退職間近の教師。このオッサンが一年奮起して、かつてテレビで見た「イリオモテのターザン」の生活を垣間見るため、突然西表島への旅を敢行します。
 そのターザンというのは、西表島の南西部、ウダラ浜という小さな入り江に掘っ立て小屋を建てて一人で住んでいる惠勇(けいゆう)ジィのこと。今はもう亡くなりましたが、その道ではけっこう有名な存在でした。

 沖縄、八重山のことなど何も知らずに旅立った著者は、そこに住む人情味深い人たちに助けられながらどうにかこうにかウダラ浜へとたどり着き、惠勇爺と運命的な出会いを果たし、爺の住むヤラブの大木の脇にテントを張らせてもらって共同生活を始めます。

 ターザンの言葉がとても印象的だったのか、それらがいたるところで忠実に再現されているのがいいです。たとえば、
「ちょっ、ちょっと、兄さん……。ここ、ここへ来て、組んでみてボクと、ホラよ。こんなして、相撲してるみたいして、組んでみて」とか、
「だ、だっからよ。初めに約束してあるさ! ね。一番きりだけだよって、そ、言ったでしょ、ボクが。・・・もうやらないよ。勝ちは僕の勝ちだよって、ボクはよ、いつもあんなして言ってやるさ」とか。
 中年男とターザンとの間で交わされるこの訥々とした会話が、この本の一番の楽しみどころでしょう。

『ウダラでの二日目の夜が更けてゆきました。
 私がここに上陸してから、まだ丸一日ちょっとしか時間が経っていないことがウソのようでした。私にとってターザンはすでに身内でしたし、ここウダラ浜のヤラブ樹下はもうずっと前から居住空間のような気がしています。
 空、月、星、雲、海、波、魚、浜、川、樹、花、葉、蔦、森、山、鳥、獣……。疑いもなく私はそれらと直結していることを実感していました。』


 沖縄に赴いた際に、何気なく見ている御嶽(うたき)ですが、この御嶽の問題を、自分にとってもっとも大きく重要なテーマであるとして、半世紀以上にわたって研究し続けてきた学者がいました。その名は、岡谷公二。
 学問というのはなんでも研究テーマにしてしまうものなのだなという驚きとともに、この本を購入しました。

『その暗い森の中へ入って行く時、私は、戦慄やときめきに似た心の震えを感じる。迫ってくる木々の生気、音のしない葉むらのそよぎ、森の奥へと吹き通ってゆく風、木洩れ日の矢、鳥の声……私はすべてに神を感じる。森そのものが神なのだ。』
 ――う~~ん、そのとおり。同感、同感。いいですなぁ。
 これら御嶽には、霊感などという高等動物が備える第六感にはまったく縁遠い自分にとっても感じられるものはあり、久高島クボー御嶽、小浜島の嘉保根御獄などでは特にゾクゾクッときたものであった。
 何もないことの眩暈――とは、岡本太郎の御嶽評ですが、まことに当を射た名表現ですね。

 御嶽の問題は、原始神社との関係性もあるようだし、御嶽は韓国済州島の「堂(タン)」と呼ばれる聖地ともよく似ていて、知れば知るほど御嶽の問題の一筋縄ではいかない複雑さと奥深さがあることに、著者は気づいてしまったようです。
 そして、神社がどのようにして生まれたかについては、本土や沖縄だけでは解決がつかず、広く朝鮮半島からの視点が必要であることに思いが至ったといいます。

 なかなか興味深い考察が展開される全9章。付章として、著者と谷川健一との神社・御嶽・堂についての対談が掲載されています。
 これが新書880円+税で読める仕合せよ。読めば、読むとき、読め。


 「幻冬舎よしもと文庫」なんていうのがあるのですね。どんな本が出ているのかというと、コレのほかに木村祐一の「キム兄の感じ」とか、濱田雅功の「がんさく」とか、松本人志の「シネマ坊主」とか。読書もお笑いのノリで、という世の中なのですね。

 で、この本、
『15の夏に出会った川ちゃんとゴリ。第一印象は、農薬をまかれすぎたモヤシと、病気の野生マングース。そんな2人が、涙ながらに愛する沖縄を離れ、ネズミの走り回る部屋で下積み生活をしながら芸人を目指す。生放送に遅刻して大目玉をくらったり、下痢をしながら暴れ牛を乗りこなす川ちゃんの緊張感溢れる日々に、ゴリが突っ込む新感覚エッセイ!』
――という仕立て。

 川ちゃんといえば、琉球フェスティバルでは毎回司会として登場し、幕間のたびに観客から差し入れられた濃~い泡盛を何度も一気飲みして、最後にはべろんべろんになってしまう姿がディープインパクト。(笑) 体をこわさないかと心配になったものです。これも芸人の体当たりのひとつなのだろうな。
 川ちゃんの母というヒトもなかなかの方のようで、息子の生ステージに突如、「カステラ食べなさい」と言いながら乱入した話は有名。そのエピソードも、当書に掲載されています。

 そんな大爆笑ネタがあれこれと、川ちゃんの拙い(笑)文章で切々と綴られています。
 「ゴリとの出会い」、「愛すべき沖縄」、「プライベート」、「お仕事関係の話」の4章。折々に「ゴリのコメント」がコラム風に挿入されています。

 なお、「はじめに」で、題名の「ゆんたく」とは沖縄の方言で“休憩・くつろぐ”などの意味だと書いていますが、おれの感覚では「読みたくり」で“おしゃべり”の意かと思うのですが、いかがなものなのでしょうか? 休憩は「ゆくい」では?

 文庫本としては大きめの字に、余裕のある改行幅で全180ページ。あっという間だよな、読了するの。


 川西町吉島地区のお母さんたちがつくった手作り弁当を、主催の会議でお集まりいただいたお客様にふるまってみました。

 ほとんどの食材を地物の旬を用いたものです。きれいでしょ~♪
 緑色のまぜご飯なんてとても珍しいですが、これは当置賜地域で食用にしている「うこぎ」のまぜご飯なんです。
 お客様からは、湯がき方にコツのいるうこぎの葉を、きれいな色を失わずにやわらかく仕上げていることに賞賛の声が上がっていました。おぉ、つくる側も、いただく側も、とてもハイレベル。よかった、褒めてもらえて。主催者としてもとても喜ばしい。

 おかずも、米沢牛とごぼうの煮物、特産の紅大豆の煮豆、旬には少し早い高級さくらんぼ、朝摘みのカリフラワー、○○さんちの山菜入りお漬物、△△さんが心をこめて焼いた厚焼き卵など、まさに地産地消。量のほうもたっぷりで十分なものです。

 内陸地方の弁当なのに塩鮭というのはいかがか、などの声もありましたが、それはご愛嬌。バランスをとる必要がありますからね。ということで、総じて大好評でした。
 これでいくらだと思います? それは秘密にしておきましょうかね。

 お弁当は予算や季節に応じて500円からいろいろバリエーションを加えることができるようですし、数がまとまれば届けてくれますので、近隣の方は利用してみてはいかがでしょうか。

 連絡先は、よしじま四季の市加工所。電話・FAXは0239-44-2628です。


 少し前になりますが、午後から長井市のTASビルで会合があり、その前に昼メシをということで、上司らとともに近くのらーめん二段へ。
 ココはバリバリの節系スープにごっつい太麺がウリ。大汗かいて会場入りするわけにもいくまいということで今回はつけ麺にチャレンジです。

 店内に掲示された貼り紙には、普通盛りで425g、大盛りで637g、特盛850g、男盛り1062g(いずれもゆでたあとの量)とあり、普通盛り700円、大盛り800円、特盛り850円、男盛り900円である。
 ぐえー、普通で425ぉ!? コストパフォーマンスから言えば多いほどグーなのですが、ここは午後から眠かけしているわけにもいくまいと普通盛りでいこうとしたところ、みなさんは大盛りでいくと言うではないですか。じゃ、おれも大盛りぃ~♪

 でもな、やっぱりけっこう多かったぞ、これ。午後からぐったりだったものな。
 味はいい! シコシコの太麺の食感はサイコーでんがな。タレもブシブシだしな。

 大満足。でも、こんだけ食べてしまうと胃にはよくなさそう。
 そうだよ、思い出した。急性胃腸炎になったのは、たしかこの日の夜のことでアッタ。

 店の詳細は、こちらのページをどうぞ。


 地球は球体である。それならば、その上のどの任意の点も「世界の中心」のはずだ。これまで、私が世界を見るときは、常に東京、ワシントン、モスクワなどの主要国の首都が世界の中心になっていた。
 いまここで見方を変えて、久米島の新垣の杜を「世界の中心」として見ると、歴史はどのように見えるであろうかという好奇心から、この連載を始めた。――

 なんと、これを書いたのは、「外務省のラスプーチン」といわれ、衆議院議員鈴木宗男らとともに失脚したあの、佐藤優氏なのですな。
 なぜ彼が、久米島から日本国家を読み解くのかが不明のまま購入したのですが、彼の母親が久米島の字西銘の出身なのだそう。
 で、独房で「おもろさうし」を読んで、久米島を中心とする世界史を描いてみることを思い立ち、小学館発行の「本の窓」に連載したものを加筆修正してまとめたのがこの本なのだそうです。

 まぁ、読めます。しかし、話題がモスクワ、北方領土からスタートする点や、結局のところ全体として久米島出身の沖縄学者、仲原善忠のテキストを追いかけてそれを敷衍することに終始している点などは、あまりいただけないなと感じました。
 とにかく文献からの引用部が多く、それらはおそらく全体の2~3割程度を占めているのではないでしょうか。なので、とても読みやすいものになっているとは言えません。

 ということで、この本を読んで深まったのは、仲原善忠の上梓した「久米島史話」などからわかる、仲原という論客の立ち位置と、久米島の歴史秘話についてでした。
 胃腸炎をやってからすっかり少食になってつまらんものばかり食べていましたが、そろそろ復活の兆し。
 ではまぁ、昼休みはしばらくぶりに街に出てラーメンでも食べようか。

 行ってみたのは老舗の「たか富」。昼時とあって満席でしたが、ほどなく座敷の一席が空いたのでそこに座り、ずばり「米沢ラーメン」550円を。
 その席の人は大盛りを食べていたようで、食べ終わったそのドンブリのでかいこと!
 おれは大食は基本的にもうやめようという気になっていて、大盛りはしばらくたのまないつもり。
 で、「中華そばひとつね」と発注すると、店員さんは「中華一丁~!」と厨房に声をかけますが、この店では正式には「中華そば」や「ラーメン」というメニューはなく、基本メニューは「米沢ラーメン」なのだ。

 混んでいるのに出来上がるのは早く、ちょっとカメラをいじっているうちにほどなく運ばれてきました。
 ここの普通盛りは盛りがよく、今のおれには十分過ぎる量。加えて温泉卵がサービスでついてきました。それに漬物。



 スープは、まず生姜のいい香り。一口すすってみると、鶏がらに加えて鰹と思われる魚系の味がしてなかなか美味。凝ったものではないけれど、いかにも老舗の味といったいいデキです。
 麺は細縮れで、米沢ラーメンらしい味がします。
 これに細裂きメンマが比較的少量、白胡椒の載った海苔、板かまぼこ、パサパサ系のチャーシュー、細かく刻まれた白ネギが入ります。
 チャーシューが1枚というのは、米沢にあっては珍しいと思う。

 古くからの店なので、味のほうもきっとそんな程度のものなのだろうと思って今まで敬遠していましたが、かなりいいセンいっていると思います。再訪したいかと聞かれれば、イエスと答えるでしょう。
 大盛りは100円増しですが、かなり多いようですので、頼まれる方は注意が必要です。

 店の詳細は、こちらのページをどうぞ。
 昨年、琉球フェスティバル東京の開催情報を入手したのが6月初旬のこと。(2009年の開催は9月20日でした)
 今年はその時期になってもなんの情報もないので、今年の琉球フェスティバルはどうなるのかなぁ、沖縄音楽ブームも去って、とうとう開催されなくなるのかなぁと危惧していたところ、M&Iカンパニーから届きましたよ、情報が。ようやく。

 今年の琉フェス東京は・・・
  2010年10月10日(日)、日比谷野外音楽堂での開催です!!

 そうかそうか、開催が昨年よりも20日遅いのね。告知が遅れたのはそういうことだったのね。おーしおーし。

 今年は東京開催15周年なのだそう。(大阪は昨年15回)
 参加アーティストは、今のところ・・・
  古謝美佐子!
  大工哲弘!
  ローリー・クック!
  パーシャクラブ!
  よなは徹!
  池田卓!
 オーソドックスな布陣ですね~♪
  そして、今後随時追加予定!!
 いいぞいいぞっ!
 司会はガレッジセールです。今年はつぶれるなよ、川田―っ!

 開場15:15、開演16:00、もちろん雨天決行。
 料金は、前売¥6,800/当日¥7,300(全席指定/税込)
 一般発売日は7月30日(金)です。

 まずはお知らせまで。

2010.07.14 66,666
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 今朝の通勤時、無料化社会実験中の米沢南陽道路をおりて、米沢市内の渋滞が始まったところでふと距離計を見ると、おっ、ゾロメ!!
 わが愛車、マツダアテンザスポーツワゴン23Sの走破距離が66,666キロになりました。
 信号待ちの間におもむろにデジカメを取り出して、記念に撮影してみました。

 思えば愛車は、左路肩に乗り上げるちょっとした事故を起こして(居眠りでした)シャシーがだめになったマークⅡ2.5ツアラーSの後継車として、2003年2月、我が家にやってきたのでした。

 購入時の考え方としては、まずはマニュアル車であることが条件でした。
 ATは、冬季の凍結路面でのエンジンブレーキの使用に難があることに加え、運転技術がほとんど不要なために眠くなってしょうがないので。
 それから、2リッター以上でFFまたは4WDの4気筒であること。
 FFは冬季対策。また、6気筒は、直6が姿を消して重心が片寄るV6の全盛期になってしまったし、6気筒では走りのテイストが自分にとっては穏やか過ぎる、という判断がありました。
 そして、183センチの人間が車の中で横になれることと、価格は300万円以下であること。クルマで遠出して、時には車中で眠ることもあるので。
 こういう条件で探すと、実はこの車種のこのグレードしかなかったのですな。

 購入から7年余、特に昨春からは遠距離通勤で、1年に2万キロ以上走っていますが、大きなトラブルもなく、というか、トラブルとは無縁で、今日まで元気によく走ってくれています。
 このところは1回の満タンでコンスタントに850キロ前後、時には900キロ以上走り、燃費はリッター当たり15キロほど。これって大当たりのエンジンじゃないかな。

 フロントマスクやライト類の並びも気に入っており、まだまだ乗りたいと思っています。
 米沢市内での打合せの帰り、職場に近くなった頃にちょうど正午を過ぎたので、車から降ろしてもらって噂の弁当を買って帰ることにしました。
 初訪問するこの店は、米沢市役所近くの牛肉専門店「さかの」で、店内には「米沢牛美味デリカ」という惣菜・弁当のカウンターがあるのです。

 この店の一番のヒット商品は、肉ダンゴ弁当525円。これに米沢牛のコロッケ84円を追加してみました。味噌汁付きです。



 肉ダンゴは、大きいのが3個で、非常に美味。さすがヒット商品だけあります。
 きめの粗い牛肉などのミンチを丸めて衣をつけて一度揚げ、それに甘酢あんをまぶしたもののよう。なので、そこいらの肉ダンゴと違って表面がサクサクとしていて中がジューシーという初体験の食感でした。
 たこ焼きに例えれば、フツーのたこ焼きと“銀たこ”のたこ焼きとの違い、といえば・・・かえってわからなくなりますかね。(笑)

 肉ダンゴのほかにはポテトとマカロニのサラダ、ウインナーソーセージと千切りキャベツ、ナスとインゲンの煮物、キュウリの漬物、それにフレッシュオレンジ。レモンも添えられて、なかなか見栄えもよろし。
 甘酢あんがけっこう濃い味なので、おかずの量は弁当内で十分。コロッケは余計でした。ごはんの量は、多くもなく、少なくもなく。若い男性にとってはやや物足りないくらいでしょうか。

 「さかの」の弁当は、肉ダンゴのほかにも、牛焼肉弁当、牛カルビ弁当、牛タン弁当、豚ヒレカツ弁当、ハンバーグ弁当、若鶏からあげ弁当、米沢メンチカツ弁当、エビチリ弁当、酢豚弁当など、メニューが実に多彩。
 しかも、これらがすべて525円の均一料金で楽しめるというのです。酢豚弁当なんか、さっそく食べてみたくなったりして。
 機会があったらまた買って、お昼に食べることにしましょう。


 著者は、1954年生まれで、人気の旅行ガイド「沖縄・離島情報」の創刊時の編集長だった方。その人の、沖縄通にもあまり知られていない宮城島桃原地区に移住しての1年間の生活の様子が綴られています。

 都会やリゾート地での生活が長く、人付き合いがあまり得意なほうではないという著者でしたが、小学校の運動会や集落の一斉清掃などに参加しているうちに少しずつ地域に溶け込んでいく様子が伺えて、ほのぼの。

 著者は難病で苦しんだ後のいわば病み上がりの体調のようで、また、高齢の父親もいっしょに移住しています。
 それから高齢の犬を3匹飼っており、移住に際してこのわんこたちをどうやってストレスなく沖縄へと運んでくるかにかなり苦労、腐心していたのが印象的。

 一方で記述に謎めいた部分がないでもなく、たとえば、登場する何人かの同居人?って、どういう関係の人なのか、また韓国人の奥様セヒさんについては、一緒に行動している記述は多くあるのですが、なぜか親密な夫婦愛?のようなものについては、あまり伝わってこないなという印象。

 とまれ、いろいろあっても、まぁ、これもひとつの移住のかたちなのでしょう。
 人はそれぞれ指向、能力、財力、家庭環境などが違うわけですから、移住のしかたも移住者が百人いれば百とおりなのだと思います。
 移住ハウツー本ではなく、あの人の移住はこうだったというひとつのサンプルとして楽しみたい1冊です。

 著者は今後、「子供に夢を、若者に生き甲斐を、老人に安心を」とのスローガンを掲げ、さまざまなアイデアをもとに、会社を設立して島興しを試みようとしています。
 順調に進めば、きっとどこかで「川上宏」の名を目にすることがあるかもしれませんね。期待しましょう。


 自分にとって、とかく謎めいていて興味深いトカラ列島についての解説書。
 長嶋俊介(鹿児島大学多島圏研究センター教授(経済学))、福澄孝博(十島村歴史民俗資料館長)、木下紀正(鹿児島大学名誉教授(地球環境科学))、升屋正人(鹿児島大学学術情報基盤センター教授(情報工学))の4人の研究者が執筆しています。

 トカラは、北から順に口之島、臥蛇島、中之島、平島、諏訪瀬島、悪石島、小宝島、宝島と続いており、これらにより十島(としま)村が構成されています。
 この村はなんと、全長340キロと途方もなく長く、これは東京・京都間の距離に匹敵するというのです。
 そしてさらに驚くのは、過疎化によりこれらの島々には千人に満たない人々しか住んでいないという実態です。

 このようなトカラ列島について、それらが火山により成り立っていること、黒潮によってもたらされた文化、そして、それによってかたちづくられたヤマトと琉球の狭間という位置取り等々について詳述されています。

 全20の章立ては、文化、行政、生活面などからなっていますが、これらの記述に混じって、火山学的な方面からの記述が多いのが、この本の特徴でしょうか。
 それはかなり専門的で、はたしてこういう部分が他の人文学的記述と並行して存在していていいのだろうかと思ってしまうくらいです。

 いわば、トカラについてであればなんでもあり、という体裁になってしまっていますが、トカラという独特の地域に光を当てるという意味ではそれも、意欲的であると思えなくもありません。だって、そういう本って、これまでにお目にかかる機会がなかったわけですから。

 学術書らしく、体裁は横書き。でも、読んでいてなかなか楽しい1冊でした。


 この類の本ってずっと以前からあって、自分は2002年にダイオキというところから発行された「沖縄の食堂 満腹101軒」というのをずっと愛用していました。
 しかしそれから数年経って、閉店した店があるなど実態と合わないところもかなり出てきたので、このたび2010年3月発行のコレを入手した次第。

 この2冊を比較して感じるのは、沖縄にあってはかつて黄金期を謳歌した「沖縄大衆食堂」の存在感が、じわじわとではあるけれど、後退しているのだなということ。
 かつては大衆食堂だけで1冊の本がつくれたのに、今はそれができないということなのだろうか。

 そして反対に、沖縄そばについてはニューウェーブがあちこちで新たに出店しているのだなということ。沖縄そばの認知度は本土でも急速に高まっているしな。
 じつは我が家でも、昨日の昼食は沖縄そばであった。かつて沖縄そばは、沖縄に行ったときしか食べられないものだったのに。

 さてその紹介店、なんと273軒となっており、101軒から大幅に増加。沖縄そば屋がいかに乱立しているかを表していますね。
 それらをぱらぱらと眺めながら、入ったことのある店を数えてみると、わずか41店しかなかった!
 大衆食堂の制覇率はわりと高いのだけど、そば屋のほうは、有名店を集中的に攻めてきたといううらみがあって、今後の努力に待つ部分が多い。

 おーし、それでは、この本を携えて沖縄そば屋めぐりでもやっちゃおうか。今後沖縄行の際は旅のお供にして連れて行ってやろう。

 1ページに3店ずつの紹介で全128ページ。「沖縄そばってどんなそば?」、「沖縄食べ物辞典」などの特集もあり、巻末には各店の位置を示す地図も完備。
 本島はもちろん、宮古、八重山までを網羅していますから、沖縄のそば店と食堂についてはこれ1冊でだいたいOKで~す。
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 最近買った沖縄本は、次のとおり。

1 邪馬台国は沖縄だった!    木村政昭        第三文明社      1500
2 オバァの人生指南    比嘉淳子・沖縄オバァ研究会 双葉文庫        667
3 沖縄のおさんぽ          松永多佳倫       メディアファクトリー 1470
4 沖縄陸軍病院南風原壕     吉浜忍ほか       高文研         1680
5 田んぼの恵み           安渓遊地・盛口満   ボーダーインク    1050
6 琉舞手帖              大道勇         ボーダーインク     2520
7 沖縄をめぐる百年の思想    西銘圭蔵        ボーダーインク    1575
8 沖縄時間              鳥居美砂        PHP研究所     1470
9 沖縄ディープインパクト食堂  カベルナリア吉田   アスペクト       1575

 1は、ホントかよ的な興味から。
 2は、沖縄オバァ研究会シリーズの、第何弾になるのかな?
 3は、横開きの体裁のグルメ・雑貨・観光案内書。
 4は、壕の保存活用に町ぐるみで取り組んだドキュメント。
 5は、八重山暮らしを聞き書きしたもの。
 6は、初心者から上級者までの琉球舞踊解説書。こういう本が欲しかった!
 7は、ちょっと哲学的。小林よしのりのテーゼをめぐっての論説のよう。
 8は、猥雑でゆっくりだけど濃~い、那覇ライフのエッセー。
 9は、あの巨体ライターが放つ、体当たり食堂ルポ。

 どれもこれも楽しみだなぁ。
 昨日、総合病院で、大腸の内視鏡検査をしてもらいました。
 7月1日に猛烈な下痢に加えて吐き気、眩暈などがいっせいに起こり、そんなことはこれまでなかったことなので、多少焦りつつ、めったに行くことのない病院に赴いたのでした。
 その際には胃の内視鏡検査を受け、加えて今回(22日)は、かつて人間ドックで直腸ポリープの疑いがあると言われたことがあるので、大腸も見てもらった次第。

 検査前の準備というのもけっこう大変で、前日の夜からメシも食わず酒も飲まずに下剤を飲んで苦しみ、翌当日は朝から腸内洗浄剤を2リットルも飲んで、トイレに頻繁に駆け込みました。効くんだね、洗浄剤って。

 また当日は、肛門から異物を深々と挿し込まれるという屈辱的体験を。(笑)
 こちらは人間の尊厳とは、なんてことを考えているのに、医師のほうは手馴れたもので、
「腸の収縮がけっこうきついですね、深呼吸をしてください」とか、
「S字結腸が多少長めのようです。苦しいときは少し我慢してください」とか、
「あぁ、ココが小腸の入り口です。ほら、襞のようなものが見えてきました」とか、
ディスプレイに写る画像を見せながら冷静に話します。
 しかし、こっちはそれに対して
「ううぅ・・・」とか、
「はぁぁぁ・・・」とか、
苦し紛れかつ一時しのぎの相槌を涙目になりながらうつのが精一杯。
 腸の機能を弱める注射とやら、ずいぶん痛い注射だったけど、効いていないんじゃないか?

 結果、どこにも異常なし、とのこと。ポリープもなく、なにも除去せずに済みました。あぁ、よかった、なんでもなくて。
 このところ数年間、特に大腸には重苦しい違和感があってずっと不安だったので、大安心です。

 その後しばらくしてから、画像を見ながら問診を受けましたが、その際に担当医師は真っ先に、
「胃のほうは大丈夫でした」
と言うので、
「え?!今日のカメラは胃まで行ったんですか??」
と聞き返したおれ。
「いえ、前回、胃を診たときの話です」と医師。
「・・・・・・」
 あっそうか、そうだよな、内視鏡が小腸をくねくねと通過して胃まで到達するわけはないよな。

 ・・・・・・もしかして、おれって今、そうとう恥ずかしいことを医師に向かって言ってしまったゾ!!
 ということに気づき、ひとり大赤面したのでした。う~~~む、おバカですなぁ。


 職場であったことなどめったに書かないのですが、ちょっとおもしろいことがあったので、書いてみたい。

 先ごろ、国が「総合特区」なる構想を打ち出した。これ、一定の区域において規制を緩和し、あわせて種々の支援策を講じてあげるから、具体的なアイディアを地方から提案してみろというもの。
 今の政治情勢でホントにうまくいくのかよとまずは疑いながらも、日ごろ規制がジャマでやれなかったことが覆せる千載一遇のチャンスとばかりに、それでは盛大に発案しようではないかと、各部局に照会をかけてみた。

 た~くさん出てくるのだろうなと思っていた。あまりに多いと、まとめるのが大変だなと思っていましたよ。
 ところが、である。さ~っぱり出てこないのだな、これが。

 担当に聞けば、各部、各課では法規制面で困っていることはないそうです、県民からも何とかしてほしいという意見は出ていないそうです、とのこと。
 おいおい、それって、県民の声をよく聞いていないのと、職務意識の低さの結果なのではないの?

 そこで、自分の課で担当している1業務について、規制緩和してほしいことを思いつくままに10項目ほど述べて、たとえばということで、これを例にもう一回各課に当たるよう指示しました。

 「これまで法は守るものだと教えられてきたものですから、こういうのは苦手で・・・」とは当課担当の弁。
 そうなのだろうな、世に言う「エリート」というのは。法を疑うことは、役所の優秀な人間にとってはよって立つ基盤をブチ壊すようなものなのかもしれないな。
 でも、ずっと在野的立場で仕事をしてきたおれのような人間はそうは考えないぞ。うす面倒くさい規制の世界が少しでも和らげられ、住民たちの自由な発想で地域づくりができるのなら、何でもするぞ。

 思えばなにかにハマりこんでしまった役人なんて、何を言い出すかわからない。あ、いや、おれも役人だけど。たとえば。

① 10年以上も前だが、教育委員会時代。1学級当たりの児童生徒数を40人以下にするなんて、国の標準法があるからできるわけがないと言っていた課長補佐。知事が日本初の県独自の少人数学級をやりたいと発言したとたんに、率先派としてコロリと態度を変えおった。おい!

② 消費者行政担当課にいた2年前のこと。「消費者保護のためにやりたいことはたくさんあるのだが、なにせ予算がないので・・・」と言っていた担当者は、その年度、国の補正により消費者行政充実のための基金が3ヵ年で3億円ほどのボリュームで本県におりてくることが確かになった段階で、「本県として取り組めるのはあれとこれぐらいしか考えられない」とのたもうた。おいってば!

 いずれもそのときは、まさに「開いた口が塞がらない」経験をしたものだ。

 思えば我々サラリーマンは、これも仕事だからということで、やりたくもないことをやらされることはままある。そんななか、いつまでもやりたくないなぁと思っていると、まずはおのずと行動が消極的になってくる。そして最後には、やらなくて済むようにするための体のよい理由を考え出す。頭のいいヤツほど、そういう理由付けは上手である。

 なぁ同僚よ、少なくともおれたちは、やらないための理由を考えるのはやめようではないか。そんな程度のことならば、大概の人間が考えることができる。
 おれたちは、なぜ実現が難しいのかを究明し、それを克服するための方法をこそ、考えようではないか。それでカネをもらっているのだから。



 主人公はヒロちゃんこと柿生浩美。長女として兄弟の面倒を見ながら育ったしっかり者のお姉さんで、だらしのない人間が大嫌い。
 そんな大学生のヒロが卒業旅行に出かけるための資金を短期間で稼ごうと夏休みに旅立ったのは、石垣島のプチホテルでした。
 ところが、“人事異動?”で那覇のホテルへとバイト先を換えられることに。このホテルというのが、国際通りの目立たない裏通りにあるホテルジューシーなのでした。

 これって、かつての新金一旅館がモデルになってんじゃないの?と思いつつ読みましたが、ズバリでした。著者はあとがきで、ホテルジューシーが旧新金一旅館(現浮島タウンズ旅館)に似ているのは、そこの支配人から揚げたてのサーターアンダギーを馳走になったからかもしれない、と種明かししています。

 そこで働くオバァたちや、支配人代理という肩書きの安城さんなどのキャラクターがいかにもウチナーンチュらしく、その筆致が秀逸。
 また、そこに集うさまざまな宿泊客がユニークに表現されていて、読んでいて体の力が抜けていくような気分です。
 いわば、沖縄に行かずして、沖縄のあの脱力感が体験できるという趣向で、沖縄病患者にはたまらないストーリーに仕上がっているようです。

 生真面目なお姉さんは、仕事をしながら、ウチナーンチュのいい加減で無責任な振舞いや、ヤマトからやってくる客たちの傲慢さ、不可解さに不満タラタラでしたが、夏休みが終わりかける頃になると、沖縄を去るのがつらくなり・・・。

 いやぁ、面白かったでした。読後感の爽やかさは、以前読んだ「となりのウチナーンチュ」(早見裕司著)と相通じるものがあったな。
 360ページがあっというまでした。沖縄好きならば、これは必ず読んでおくべきでしょう。

 著者は、1969年生まれの、学歴、性別不詳の覆面作家、だそうです。


 池上永一が「やどかりとペットボトル」以来久々に放つ、破格エッセー集。
 いやぁ、自由で勝手気まま、わがまま満載。平時には「ぼくは・・・」などと一般的な一人称を用いていますが、熱くなってくるとそれが「オレ」に変わり、論調が過激になってくるところが若い。(笑)

 なにもそれは悪いことではなく、若いからこそ伸び伸びと発言できるのだから問題はないと思う。
 そして、分別がわかる齢になったオジサンは、そういう過激に論破する様子を眺めて、若者に潜む特有の情緒不安や虚栄する心をそこここに読み取ってしまうのだな、フフ・・・。
 でもまぁ、若い若いと思っていたけれど、今年もう40歳なのだな、池上永一は。

 “オレ”を沖縄料理店に誘ってはいけない理由(「沖縄料理に物申す」)、ケータイ小説とはつまり、××××である(「ケータイ小説って何?」)、ファミレスでゲラを直していたら、そこに集う人たちの人生が見えてきた(「ファミレス人生劇場」)などが、独特の筆致で38編。

 このうち最後の「さよなら愛人ラーメン」は書き下ろし。これは前作の「やどかりと・・・」にあった「愛しの愛人ラーメン」の続編。
 著者曰く、前作ではまだ若くていい感じのオチがつけられず、カエルの解剖みたいにトンデモな話になってしまったと反省することしきり。なので、今度こそは何が何でも愛人ラーメンをいい感じでまとめたくなった、とのことです。
 さて、して、その出来栄えや、如何に?!

 200ページ弱のボリュームで、1,300円+税。沖縄や石垣島の風景があちこちに登場し、ソチラ方面に思いを馳せながら読めば、瞬く間に読了。その間、読む者をまったく飽きさせない、圧倒的迫力をもつ1冊です。

 彼の描く小説は少々破天荒ですが、こういうエッセーならば、そのハチャメチャさもちょうどいい感じがして、痛快です。(笑)