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 沖縄ブームを巻き起こした一因ともなった映画「ナビィの恋」が上映されたのは1999年。
 振り返ってみると、この映画、そしてNHKの朝ドラ「ちゅらさん」が放映された2000年あたりが、沖縄ブームのピークだったのですね。

 当時何回か見た「ナビィの恋」ですが、その中でアブジャーマー男に扮する八重山民謡の雄・山里勇吉が歌った「ロンドンデリーの歌」がぜひとも聴きたくなって、アマゾンでDVDとCDを物色。だいたい沖縄マニアの自分が「ナピィの恋」のソフトを持っていないのはまずいでしょ。
 おお、あるじゃないか、格安のものが。
 というわけで、DVDを1,600円、CDを750円で、それぞれ中古のものをゲットしました。(いずれも送料込み)
 画像左がDVD、右がCDです。

 さっそくDVDを見れば、いやぁ、懐かしいなあ。
 嘉手苅林昌や登川誠仁、平良とみらが大活躍。撮影時から18年しか経っていないのに、彼らはもうこの世にいないのだ。
 すでに病に侵されていたであろうと思わせる痩せ細った嘉手苅林昌。(直後の1999年10月に逝去)
 渋い演技で三線のちゅら弾きも披露していた登川誠仁は2013年3月の逝去でした。
 平良とみはついこの前、2015年12月に死去。

 山里のロンドンデリー(というよりも「ダニーボーイ」)も聴けたし、何よりもここに来てようやくこの映画の神髄がわかったような気になれたのがよかった。そういう意味ではブームのピークを過ぎてからの10数年の年月もまあ、無駄ではなかったのかもしれない。そう思いたい。

 CDは未聴ですが、おいおい聴きこむことにしましょう。

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 2017年6月に買った本は、購入順に次の8冊です。

1 山の宿のひとり酒  太田和彦 集英社文庫 201704 712
2 クジャ幻視行  崎山多美 花書院 201704 1620
3 生贄の島―沖縄女生徒の記録  曽野綾子 文春文庫 199508 古258
4 疾れ、新蔵  志水辰夫 徳間書店 201606 古367
5 おじいとおばあの沖縄ロックンロール  武藤新二 ポプラ社 201610 古855
6 肉の王国 沖縄で愉しむ肉グルメ  仲村清司、藤井誠二 双葉社 201706 1728
7 沖縄三線秘境の旅  日比野宏 ヤマハミュージックメディア 201706 1620
8 しまくとぅばルネサンス  西岡敏 編集工房東洋企画 201705 1620

 3~5が古書で、ほかは新刊。
 購入の基準としては、絶対に欲しいものや少し経つと買えなくなりそうなものは新刊で、あとで値ごなれすると思われるものや安く読めるなら買ってもよいと思われるものは古書で、という感覚です。

 1は居酒屋研究家太田和彦の新刊。
 2は、好きな作家のひとりである崎山多美の新刊。彼女の作品は売り切れが速いので。
 3は、1円プラス送料。沖縄戦に一石を投じている作家の、1970年に単行化されたものの文庫。歴史的な価値があるといっていいでしょう。
 4は、ハードボイルドから時代小説に転換していった志水辰夫の単行本。もう少し待てば文庫にもなるのだろうけれど、送料込みでこの価格なら買っちゃう。
 5は、沖縄関連だし、安いので読んでみようと。
 6は、肉グルメには格別興味はないのだが、読み続けている仲村清司の本なので。
 7は、三線モノだというのが買いの決め手。このところ沖縄音楽に関する本に飢えているので。
 8は、今買わないとなくなりそうな沖縄の地域語解説本。沖縄国際大学公開講座のドキュメントもののようです。

 「読み」よりも「買い」が多いこの頃。そのため本棚中の未読本格納スペースがぼちぼち完全に埋まりそう。こうなると、本を読むペースをもっと上げなければなりませぬなあ。

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 沖縄県知事、参院議員など歴任した大田昌秀氏が死去したとの報道。
 琉球新報によれば、次のとおり。

 鉄血勤皇隊として苛烈な沖縄戦を体験し、沖縄県知事や参院議員などを歴任し、基地問題の解決や平和行政の推進、県経済の発展などに取り組んだ大田昌秀氏が(6月)12日午前11時50分、呼吸不全・肺炎のため那覇市内の病院で死去した。92歳。久米島町出身。

 大田氏は1925年生まれ。45年、県師範学校在学中に鉄血勤皇隊に動員され、九死に一生を得た。早稲田大学を卒業後、米国に留学し、後に金門クラブの会員にもなった。68年に琉球大教授に就任し、メディア社会学を専攻し、新聞研究・報道研究などに従事した。
 1990年に革新統一候補として県知事選に出馬し、現職だった故・西銘順治氏を破り、12年ぶりに県政を革新に奪還した。歴代知事が問われる沖縄の心について「平和を愛する共生の心」と表現したことで知られる。

 任期中の95年には平和の礎や県公文書館を建設し、平和祈念資料館の移転、改築にも着手した。96年には、基地のない沖縄の将来像を描き、沖縄の自立的発展を目指した「国際都市形成構想」を策定した。
 さらに、段階的に米軍基地を全面返還させるとした「基地返還アクションプログラム」をまとめ、国に提案した。国際都市形成構想の理念は現在の沖縄振興計画「沖縄21世紀ビジョン計画」に引き継がれている。

 基地問題を巡っては、歴代知事では最多の計7回訪米し、基地の整理縮小などを直接訴えた。95年には、米兵による少女乱暴事件が発生。地主が契約を拒んだ軍用地について、地主に変わって土地調書に署名押印する代理署名を拒否し、国に提訴された。

 98年の知事選で稲嶺恵一氏に敗れたが、2001年の参院選に社民党から出馬し、当選した。07年の参院選には出馬せず政界を引退した。

 研究者としての顔も知られ、とりわけ沖縄戦や高等弁務官の調査研究に力を注ぎ、住民視点から沖縄戦とその後の米軍統治下時代の実相を広く世に伝えた。
 著書は「沖縄―戦争と平和」「醜い日本人」「沖縄のこころ―沖縄戦と私」「沖縄 平和の礎」「これが沖縄戦だ」「総史沖縄戦」「沖縄の民衆意識」など70冊を超える。
 1998年には、沖縄研究で顕著な業績を挙げたとして東恩納寛惇賞を受けたほか、2009年には琉球新報賞を受賞した。2017年には、ノーベル平和賞候補にノミネートされた。


 ―― 沖縄の巨匠がまた一人、世を去ってしまいました。
 98年の10月、沖縄知事選真っ最中の騒然とした那覇を見ていますが、あの選挙は沖縄にとって極めて大きなターニングポイントだったのだなと、今になってよくわかります。
 2017年5月に買った本は、購入順に次の9冊です。

1 日本ラーメン秘史  大崎裕史 日本経済新聞社 201110 古658
2 単細胞にも意地がある  椎名誠 毎日新聞社 201704 756
3 沖縄 のこしたい店 忘れられない味  中村雅之 誠文堂新光社 201705 1728
4 ある神話の背景―沖縄・渡嘉敷島の集団自決  曽野綾子 PHP文庫 199206 古556
5 神様の棲む診療所  竹村優希 双葉文庫 201703 古478
6 恋文30年―沖縄・仲間翻訳事務所の歳月  佐木隆三 学習研究社 198611 古557
7 日本軍那覇捕虜収容所PW物語  井渕健一郎 文芸社 201612 古349
8 沖縄チャンプルー事典  嘉手川学 山と渓谷社 200110 古258
9 沖縄からの出発―わが心をみつめて  岡部伊都子 講談社現代新書 199210 古258

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 すっかり古書を買い漁るヒトになってしまい、このうち新刊は2と3の2冊のみ。
 1、2以外の7冊は沖縄関係本です。

 沖縄本に関して言えば、沖縄ブーム(これも死語か)が遠い過去へと去ってからは沖縄のカルチャーものの出版がかなり減りました。政治や基地問題などに関するものばかりが目立つようになり、多少なりとも専門的なものは購買需要が少ないためか高価なものばかりです。
 そういうわけなので、今月買ったものは懐古趣味的傾向が強いものとなっています。

 8などはその典型で、発売当時にしっかりチェックしていたものの、その頃はこのような類の出版物が巷に溢れていて、いったんはスルーしていたもの。15年以上前のものなので記載内容は古色蒼然たるものがありますが、自分にとってはとても懐かしく、沖縄の黄金時代が思い出されるものとなっています。

 また4は、沖縄戦の集団自決を読み解くうえで欠くことのできない書であり、このたびようやく手にしたところ。

 9は、2008年に逝去した随筆家、岡部伊都子の作品。彼女の婚約者は沖縄戦で戦死しており、1990年当時には多くの沖縄関係の著作を残しています。

 そのほか、1は、気まぐれに買ったラーメン関連本。
 2はシーナのバーゲン本。
 3は、沖縄のなかでもわが専門分野?に関するもので、新刊ではあるもののこれもかなり懐古趣味。
 5は、古書で安いからという理由で買った神様ストーリー。
 6は、今NHKテレビでやっている番組「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」にインスパイアされて。
 7は、自費出版系の文芸社モノで不安ではあったものの、「PW物語」の題名につられて。

 まあこうやって多くの本を安価に手にすることができるのはとても幸せなことだと思う。
 しかし、この半年ぐらいの間に読み終えた本のインプレッションがまったく書けていないのは、自分にとっては問題。
 新たに買うのはいいとしても、読後の始末というか、読んだ本に対するけじめをきちんとつけるという意味で、インプレ書きは進めなければならない課題となっています。

 それにしても未読本は溜まりに溜まったり、70冊ほどに膨れ上がっています。


 2003年の映画「八月のかりゆし」をDVDで鑑賞しました。

 主人公のテル(松田龍平)は、普通の男子高校生。他の人と違うのは、ユタを母親に持ち、民俗学者で遊び人の父親が幼い頃に行方不明になったこと。
 ある日、母が他界。親戚の謝花家を頼って足を踏み入れた沖縄で、テルは従妹のマレニ(末永遥)に出会う。マレニは14歳。チルおばあの指導のもと、ユタになるために修行中だが、この世のものでないものが見えてしまうため、本当はユタになりたくない。
 家の側にはガジュマルの樹があり、そこにキジムナーがいる。ある日マレニはテルとともに、御獄でひどく悲しそうな少女の霊と遭遇する。マレニはなぜかその少女のことが頭から離れない。少女はマレビトに違いない。
 そう思い始めた矢先、マレニから贈られたカンカラ三線で不思議な曲を弾き始めるテル。「それって「マレビトの唄」?」。そう問い掛けるマレニに、「子どもの頃に聞いたことがあるんだ」と答えるテル。
 次の瞬間、どこからともなくキジムナーが現れ、マレニに向かって手招きをする。ふらふらと後をついて行くマレニ。それを見たおばあのチルは止めるどころか、そのことを知っていたかのように、「あんたも一緒に行きなさい」と着替えの入ったバッグをテルに渡す。
 訳がわからないまま、マレニを追いかけるテル。二人は途中で立ち寄ったライブハウスで、ビデオカメラで執拗に撮影を続ける不思議な女アキに出会い、3人の旅が始まる。聞くとアキも、マレビトに興味を持っているという。
 不思議なことが次から次へと巻き起こり、そして立ち寄った海岸で、何者かがテルに舞い降りる。乗り移られたテルは、もがき苦しみ、泣きながら誰かに向かって叫びつづける。
 テルに乗り移ったのは終戦直後のある日本兵の霊だった。当時、マレビトの里で助けてくれた娘を猜疑心から殺してしまい、成仏できずにいたのだった。そして3人の前に、娘の霊がゆっくりと現れる……。

 ファーストシーンで、主人公テルの母親役として仲田正江が登場。彼女が出るのはそのシーンだけなので、見逃さないようにしなければなりません。
 撮影個所は、本部町が中心で、国頭村「奥」行きのバスやコザのライブハウスなども登場します。

 チルおばあ役は、沖縄芝居役者で、県指定無形文化財(琉球歌劇)保持者の兼城道子(かねしろ・みちこ)。これは2003年の映画なので元気で演じていますが、その後2009年に79歳で他界しています。
 戦後の沖縄芸能界で女性だけで構成された沖縄芝居の劇団「乙姫劇団」で活躍し、2002年の閉団まで副団長。04年10月に乙姫劇団の中心メンバーらと「劇団うない」を旗揚げし、その代表として自ら舞台に立ちながら、後進の指導にも力を注いだ方です。

 マレニの母親役は、きゃんひとみという、沖縄出身で千葉県のベイエフエムで活動しているラジオパーソナリティー・フリーアナウンサーで、彼女の話すウチナーヤマトグチが素敵です。
 コザのライブハウスのシーンでパーシャクラブも登場。新良幸人は例によって赤シャツ、黒パン姿で「Katsuren Catsle」や「海の彼方」を披露。
 元首相の村山富市まで元兵士役として登場。嘉手苅林昌が存命ならこの老爺役は、「ナピィの恋」で東金城本家の当主役を演じた彼が適任だったかもしれません。

 映像はけっして上出来とは言えないし、役者のセリフは台本をただ読んでいるようなところがあったりしたものの、筋書きには沖縄なりの深いものがあったと感じたところ。
 いずれにしても、スピリチュアルなものに下駄を預けるようなところがあり、それが偶然過ぎる出会いの緩衝材となっているなどいい面もあるものの、やはりこれでごまかしが効いている部分が随所にあるなあと思ったところです。
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 2017年2~3月に買った本は、次の10冊です。

1 週末ちょっとディープなタイ旅  下川裕治 朝日文庫 201702 756
2 深呼吸の必要  長谷川康夫 幻冬舎文庫 200405 古258
3 虎の尾  今野敏 徳間文庫 201703 745
4 ソーメンと世界遺産 ナマコのからえばり  椎名誠 集英社文庫 201702 561
5 みんな酒場で大きくなった  太田和彦 河出文庫 201701 712
6 沖縄伝説の歩きかた  徳元大也 琉球新報社 201703 1782
7 沖縄への短い帰還  池澤夏樹 ボーダーインク 201606 古1433
8 小太郎の語やびら うちなあ芝居  大宜見小太郎 ゴマブックス 201606 1652
9 琉球王朝記―尚王家の栄光と悲劇  童門冬二 三笠書房  199210 古258
10 ウチナーグチ考―沖縄のことばと文化  儀間進 出版舎Mugen 201603 古2257

 2、7、9、10の4冊は中古本。
 2、3、6、7、8、9、10の7冊は沖縄関係本。

 1は、ホテルメトロポリタン山形での会議に出席する前の少しの時間に、エスパル山形くまざわ書店で手にしたもの。
 2は、DVD「深呼吸の必要」を買った(これも中古)のに併せて、そのノベライズ本を購入したもの。
 3は、空手家の著者による事件小説。
 4、5は、シーナと太田のエッセー。
 6は、沖縄に膾炙する伝説の地を写真と解説でまとめたもの。
 7、10は、値段設定の高めなものを安くなったら買おうと以前から狙っていたものですが、このうち10は新刊定価よりも高い金額で購入することになってしまいました。
 8は、沖縄芝居の名優大宜見小太郎の覚書や脚本で構成されるオンデマンド本。
 9は、1992年発刊の古い本で、1円+送料で出ていたので買っておこうと。

 自宅に置いていたもの、アパートから持ち帰ったものが合わさり、大きめの書棚の4分の1近くが未読本で占められているありさまになっているので、順番にいくとしたらこれらについては読むのはしばらく先のことになりそうです。