今日は午後から本庁で会議。このチャンスを逃さじとばかりに、米沢市内のはずれにあるかわにし食堂に寄り道して中華そば550+150円を食べてきた。

 なにせ市内随一の人気店。土日や平日の昼過ぎなんかに行ったら満員覚悟だし、やや遠いのでふつうでも昼休みの1時間で往復するのはちょっとツライ。
 でも、読みどおり、1時前ぐらい前に行ったらコミコミでなくゆったりと食べられた。

 おおっ、デカいどんぶりに大量のスープ! その中を泳ぐようにして横たわっている麺はウワサどおり典型的米沢ラーメン。だってそうだよな、「ひらま」の麺なんだもん。
 米沢ラーメンの王道を行く黄金のスープも澄んでいてすばらしい。してまた、素っ気ないメンマ、チャーシュー、海苔、ナルトもまことにそれらしい。(笑)

 しかし、である。オーソドックススタイルなところは十分評価に値するが、米沢市内の各店の中華そばのレベルの高さを知ってしまった今となっては、なんか当たり前のもののようにも感じてしまったことをここに告白しなければならない。

 わざわざ並んでまで食べるほどのものではない、ということ。
 もちろん、すごくうまい。だけど、それはある意味、無個性といもの。
 先に訪問した喜久家のような、ウチはこれなんだかんなっ、ガツン!という、店のオリジナリティが味付けとしてほしいのだ。
 そして、大盛り150円増しというのも気に食わない。(って、またそれかよ・・・)

 情報によると、味噌ラーメンは黄色い太麺なのだという。
 次回訪問時は(また行くワケね)辛味噌ラーメンに挑戦してみようと考えている。


 沖縄料理は身体にいい、と言われて久しいですが、「食はクスイムン(薬物)である」という琉球の思想をはぐくんだのは、「御膳本草」という王朝時代の食医学書が端緒のひとつでしょう。

 王府の侍医頭だった渡嘉敷親雲上通観(とかしきぺーちんつうかん)が、中国・北京に渡って食医学を学び、帰国後の1832年に著した書物です。
 穀類から野菜、海藻、肉、魚介、果物まで、およそ300品種の素材について、効能や食べ合わせの禁忌、調理法などを記したという貴重な書です。

 当書は、この「御膳本草」の記述を基に、60の食材、70の料理を再現し、美味しそうな写真とともに紹介するというつくりの秀逸なビジュアル本です。
 それぞれの食材の特色はもちろん、沖縄ならではの食し方、さらには本土の人でも挑戦できるつくり方などで構成されています。

 著者は、沖縄懐石料理店「赤坂潭亭」の経営者。自らも沖縄料理の「心」を探求しているようで、含蓄の深い解説は魅力たっぷりです。
 それに輪をかけるように美しいのが、見事としか言いようのない沖縄料理の写真の数々。おいしそうというよりも、まさに美しすぎて、箸などでくずしたりしてはいけないのではないか、という思いが先にくるほどの秀逸さです。きれいですよ〜♪

 とりわけ、表紙にも用いられている「東道盆(とぅんだーぼん)」は見事で、見つめるほどにその素晴しさの実感が増してきます。
 一度はこういう本格的な沖縄料理を食べてみたいものですが、はたして、いくら出せばそれが可能になるのか・・・。

 なんか、この本一冊で、沖縄料理を極めてしまったような気になってしまいました。
 あくまでも「目」で、ということなのですがね・・・。
 これは保存版といて「買い」です。


 『沖縄社会は闇鍋みたいなものである。どんな具が入っているか、すくい上げるまでわからない。それはグリーン横の墓だったり、70歳のホステスだったり、サロンパスのコーラ漬けだったり、お金の灰だったりする。
 もちろん、そこにニッポンの常識は通用しない。だから驚き、あきれ、笑い、感動し、卒倒する。
 では、それらの具はいったいいくらなのか。それを知れば、正体がもっとはっきりするはずだ。』

 ――という具合に、闇鍋の具を値段で斬って、沖縄社会の面白さを知ろうという趣向の愉快本です。
 ここに掲げられている4つの「具」の喩えは何のことを言っているかわかりますか?(笑)

 値段で斬るという趣向もなかなか斬新ですが、立派なのは、この「具」の項目数がなんと200にも及んでいること。200ですよ!
 おもしろいところを例示すると、老人ホーム、黒蝶真珠、結び指輪、クバ笠、ダンパチ屋、結婚相談所入会金、離婚の慰謝料、屋根タンク、ユタ料、死亡広告、トートーメー、レンタアップ車、バスレーン反則金、コールセンタースタッフ時給、琉球温熱療法、琉球舞踊道場の月謝、年金スナック・・・などなど。

 また、読んでいてすごいなーと思ったのは、それらの項目のコメントすべてに何らかの“オチ”をつけていること。
 ようやるよって感じで、途中からは、さて、この項目はどんなまとめかたをするのかな、というところ1点に興味がいってしまいました。(笑)

 表現の仕方もユニークで、沖縄雑学系では久々に楽しめた1冊でした。


 地元の方々の評価が高いようなので、以前から行ってみたいと思っていた店。
 何回か車で近くの街なかを通ってみたものの、なかなか発見することができずに今日に至る。しかし、今回は執念深く路地を虱潰しに当たって(というのは大げさだが)、ようやっと見つけた。
 なぁに、小さくて目立たないなんていうわけではなく、持っていた地図の示していた場所がビミョーに違っていたのでした。

 夕刻の、他に客のいない店に入って、中華そば大盛り550+100円を。
 ご覧のとおり、レンゲのつかない店のよう。だがしかし、どんぶりの縁がヌルヌルなので、躊躇なく店主にレンゲを所望してゲット。

 そのレンゲでスープを一口啜るや、うへぇ、こりゃあ美味! 米沢ラーメンにしては珍しく、というか、こんなの他にないだろうと思うくらいに深いコクがある。これはいいなぁ。
 白胡椒をふりかけてまた一口。う〜ん、ウマイ・・・。うっとり。
 けっこう動物系の油が浮いているが、これが旨みの元とあれば苦にならない。むしろ、それがウマイ。

 麺は見事に米沢でホロホロ。
 チャーシューは3枚で2種類。渦巻き風のものが特に厚みがあってうまかった。

 これで650円ならリーズナブル。納得です。
 気に入った。いずれまた行くことになるだろうな。

 ひとつ難があるとすれば、店内の雰囲気。観葉植物から端を発したであろうと思われる蜘蛛軍団が跳梁跋扈。麺の上から蜘蛛が降ってきやしないかと思わず天井を見上げてしまいました。(笑)
 テレビの前のテーブルになにか広げて黙々と作業をしているおばさん、ときどき掃除しましょうね。


 本日昼、食べてきました。
 4人掛けのテーブル4つの小さな店。そこから見えないところにも座敷か何かがあるらしいが、見えないので不明。
 店主と思われるおじぃとアイコンタクトをとってここに座るよと合図して、テーブルで一人で食べていたおじさんと相席させてもらう。

 お品書きには堂々と“米沢ラーメン”と書かれているのがスバラシイ。
 なので、喜び勇んで米沢ラーメン大盛り550+100円を。

 オネーサンが運んできたブツは、うひゃぁ、これは大盛りだね。(笑)
 米沢の細い麺がどんぶりにたーくさん。一瞬ヒルんだものの、黒胡椒をふりかけて食べれば極めて美味。麺がうまいんだなぁ。
 なので、はじめのうちは、具に惑わされることなく何口かたて続けに麺をすすってしまった。
 うめぇうめぇ。フツーの店の2玉以上のボリュームはあったと思う。

 メンマは昔風のこりこりとした硬めの食感でグッド。
 それ以外はスープ、具材とも取り立てて紹介するようなものはない。ないのだが、食べながらのトータルインプレッションはとてもハイレベルである。

 その昔、支那そばと言われていた時代のラーメンとはこういうものだったはずだ。
 あとで胸焼けが来るようなコテコテ凝り過ぎスープの新進ラーメン屋を営む店主は、どうしたら店が長続きするかを学ぶため、こういう老舗のホスピタリティを見習うべきだと思うよ。